ポートランドのElijah Knutsen(イライジャ・クヌッセン)は、アンビエント・プロデューサーとして、そのキャリアを出発させたが、The Cureのファンであることを表明するかのように、ドリーム・ポップ/シューゲイズへの傾倒をみせつつある。「A Dream」は新しいシューゲイザー・プロジェクト 『Ultracompact』(リリース日未定)からのリード・シングルである。
この曲は、ザ・キュアー、ニュー・オーダー、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインといった00年代初期のバンドのサウンドにインスパイアされた、陽気でほろ苦い曲だ。この曲は、イライジャのリリースの多くに見られる特徴的な憧れとともにのみ思い出される、遠い昔の暖かい夏の思い出を表現している。
賑やかなコーラス・ギターがオープニングを飾り、ソフトなオーバードライブ、深くリズミカルなベース、遠くメランコリックなヴォーカルが霞のように広がる。リード・ギターは、ザ・キュアーの2000年のプロジェクト "Bloodflowers "の断片を想起させるシンプルな曲を終始奏でている。
ニューシングル「A Dream」は、Elijah Knutsenによる、現代的なヴォーカルと歌詞を含む最初のトラックである。彼のシンプルかつ重層的なプロダクション・スタイルは、この「ハッピー・サッド、ジョン・ヒューズの映画風」な曲で頭角を現したといえよう。いよいよ、Elijah Knutsenがオルタナティヴ・ロックシンガーとして、ミュージック・シーンに名のりを挙げる。