Peter Broderick、Ensemble Oとの共作アルバム『Give It To The Sky』を発表  アーサー・ラッセルの再構築に着手

 

 

作曲家兼プロデューサーのPeter Broderickとフランスの12人組グループ、Ensemble Oは、『Give It To The Sky』を10月6日にErased Tapesからリリースする。

 

1983年に発表された米国のチェロ演奏家、Arthur Russelの壮大なミニマル・オーケストラ曲の完全再録音である。先月アルバムの発表に合わせて、最初のシングル「Tower Of Meaning Ⅲ」が公開された。


『Give It to the Sky』には、ラッセルの未発表曲も収録され、失われたいくつかの楽曲を丹念に再現した80分の作品となっている。結果、失われたいくつかの楽曲が綿密かつゴージャスに蘇った。このアルバムは フランス南西部の小さな劇場でグループとしてライヴ録音された。



このアメリカ人チェリスト、作曲家、歌手、そして音楽的先見の明は、皮肉と悲劇をも体現している。皮肉、悲劇、逆説を体現している。ラッセルが録音したテープは ラッセルは1,000時間以上のテープを録音し、途方もないアーカイブを残した、 現在はニューヨーク公共図書館の一部となっている。しかし、1992年に亡くなるまで、 ラッセルが自分の名前でリリースしたアルバムはわずか3枚。

 

そのうちの1枚が『Tower of Meaning』(1983年)で、エウリピデスの『メデア』のロバート・ウィルソン演出のために依頼され、その後断念したスコアである。作曲家でありピアニストのフィリップ・グラスは、少なくともこの音楽の保存に貢献し、その後、自身のレーベルからわずか320枚のLPという少々薄いレコーディングをリリースした。

 

 

 


Peter Broderick/Emsenble O 『Give It To The Sky』



Label: Erased Tapes

Release: 2023/10/6 


Tracklist:


Tower of Meaning I 
Tower of Meaning II
Tower of Meaning III 
Tower of Meaning IV
Corky I / White Jet Set Smoke Trail I 
Consideration 
Tower of Meaning V 
Tower of Meaning VI 
Tower of Meaning VII 
Tower of Meaning VIII 
Tower of Meaning IX / Corky II 
Tower るるof Meaning X 1
Give It to the Sky 
Tower of Meaning XI
Tower of Meaning XII 
Corky III 
White Jet Smoke Trail II