セックス・ピストルズのコラージュ作品を手がけ、パンクの美学を決定づけたアーティストでグラフィック・デザイナーのジェイミー・リードが76歳で亡くなった。
ガーディアン紙が報じたように、彼のギャラリストであるジョン・マーチャントは、リードの家族とともに彼の死を確認した。声明の中で、彼は「アーティストであり、イコノクラストであり、アナーキストであり、パンクであり、ヒッピーであり、反逆者であり、ロマンチストであった」と記されている。ジェイミーは最愛の娘ローワン、孫娘ローズ、そして莫大な遺産を残した」
16歳でウィンブルドンのアート・スクールに入学したリードは、その後クロイドンのアート・スクールに進み、そこで後にセックス・ピストルズのマネージャーとなるマルコム・マクラーレンと知り合った。リードは、バンドのロゴ、アルバム『Never Mind The Bollocks』のアートワーク、シングル「Pretty Vacant」、「God Save The Queen」、映画『The Great Rock 'N' Roll Swindle』などを手がけた。
彼のアートは、テート・ブリテン、ニューヨーク近代美術館、ヒューストン美術館といった主要な施設に所蔵されており、有名なコラージュ作品だけでなく、何百点もの抽象絵画も制作している。
また、オバマの「希望」のイメージで知られるストリートアーティストのシェパード・フェアリーとのコラボレーションや、「占拠せよ」運動やプッシー・ライオット運動を支援した。2017年には、ドナルド・トランプをモチーフにした鉤十字の目を持つ「God Save the Queen」のリフ作品「God Save Us All」を制作した。セックス・ピストルズのバックストーリーはこちら。