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アンビエント・デュオ、スターズ・オブ・ザ・リッドの片割れ、ブライアン・マクブライドが53歳で亡くなった。
"ブライアン・マクブライドが亡くなったことを皆さんにお伝えすることができず、深く悲しんでいます。"とバンドの公式インスタグラム・ページに書かれている。"私は彼を愛し、彼は惜しまれるだろう。"
テキサス州アービングでブライアン・エドワード・マクブライドとして生まれたマクブライドは、オースティンに引っ越した後、バンドメイトのアダム・ウィルツィーと出会い、2人は1993年にスターズ・オブ・ザ・リッドを結成した。
カーク・ラクタスと共にレコーディングしたデビューアルバム『Music For Nitrous Oxide』を1995年にセディメンタルからリリース。スターズ・オブ・ザ・リッドはその後、1996年の『Gravitational Pull vs. the Desire for an Aquatic Life』、1997年の『The Ballasted Orchestra』、1998年の『Per Aspera Ad Astra』、1999年の『Avec Laudenum』と、毎年4枚のアルバムをリリースした。2001年の『The Tired Sounds of Stars of the Lid』から6年後、デュオは、最後のアルバムとなる2007年の『And Their Refinement of the Decline』を発表。
2005年の『When The Detail Lost Its Freedom』と2010年の『The Effective Disconnect』の2枚のソロ・アルバムをリリースした。ロサンゼルスに拠点を移した後、ケネス・ジェイムズ・ギブソンとベル・ガーデンズ名義でコラボレートし、2010年にデビューEP『Hangups Need Company』を発表した。その後、2012年にフルアルバム『Full Sundown Assembly』、2014年に『Slow Dawns for Lost Conclusions』でデビューした。
マクブライドは、自分がいなくなったら何が一番恋しくなるかと聞かれると、2017年のFiveQuestionsとのインタビューでこう答えている。
「驚き。たぶん、あなたは何でもない気分で、たくさんの用事を済ませた後、車で家に帰る途中、誰かが犬の散歩をしているのを見かけると、猫が犬と飼い主と一緒に散歩に出かけていて、その横を走って通り過ぎ、自慢げに木を引っ掻いているんだ。そして、ふとそれを嬉しく思う」
「平凡なもの、ありふれたものに対する奇妙な感謝。「それが一番寂しいことだ。自分自身を驚かせ、一見何でもないようなことでも、見方によってはとても美しいことに気づくことができる」