©︎Ethan Hickerson |
Nu-Gazeシーンの担い手であるワイルド・ナッシング(Wild Nothing)は、5年ぶりとなる新作アルバム『Hold』を発表。ジャック・テイタムのセルフ・プロデュースによるアルバムとしては、2010年のデビュー作『Gemini』以来となる。
このニュースは、Jorge Elbrecht (Japanese Breakfast)がミックス、Beach FossilsのTommy Davidsonがドラム・プロデュース、HatchieのHarriette Pilbeamがヴォーカルを担当した新曲「Headlights On」のネイサン・キャスティエル(Remi Wolf, Hatchie, Model/Actriz)監督によるミュージック・ビデオと共に発表された。
「この曲は、私にとって信じられないほどのカタルシスだった。この曲は、人間関係が最ももろくなった瞬間を歌ったもので、それでもなお、その人の元へ戻れるような、ほんの小さな窓を見つけようとしているんだ」とテイタムは言う。「音楽的には、とても身体中心的で、自分自身の反復的な思考パターンから解放してくれるようなものに惹かれた。この曲は推進力があり、希望に満ちたトラックで、解放弁として機能することを意図しているが、この曲にインスピレーションを与えた沈痛さはそのまま残っている。
モリー・バーチ、ベッカ・マンカリ、ビーチ・フォッシルズのトミー・デヴィッドソン、ハッチー、彼の妻ダナが参加し、ジェフ・スワン(キャロライン・ポラチェック、チャーリーXCX)がミックスを担当した『Hold』は、テイタムのソロ・キャリアの永続性と、ソングライター、コラボレーターとしての過去5年間の成長をそのまま反映した作品だ。
「このアルバムには長い間かかわってきたので、当然ながら、この作品が世に出ることに興奮と不安の両方がある。「父親として初めてのレコードなんだ。デビュー以来初めてのセルフ・プロデュース。このアルバムは、実存的なテーマを扱っているが、常に深刻に考えすぎることはない。ポップであることを恐れないが、奇妙であることも恐れない。楽しくもあり、悲しくもあり、静かな瞬間に浸り、派手な瞬間を受け入れる。自分が好きなことをやっていて、それに感謝しているんだ」
「Headlights On」
妻のダナと同じくキャプチャード・トラックスに所属するモリー・バーチを合唱団に見立て、Wild Nothingのジャック・テイタムは自己改善を訴える。AOR/ソフトロックの懐古感に溢れるニューシングルだ。
ジャック・テイタム自身が育ったバージニア州の郊外で撮影された「Suburban Solutions」のビデオは、テイタムとユミ・ゾウマのジョシュ・バージェスが監督を務め、テイタムが子供を産んだ後に経験した絶え間ないキャンペーンを風刺している。
このシングルと同時に、テイタムはニューヨークのフィンガー・レイクスにある自然派ワイナリー、オスモート・ワインズとの独占契約も発表している。このワインは、乳白色のクリアと黒のスプリット・ヴァイナルにLPとバンドルされる。
「BlackbookとOsmoteと提携し、私のニューアルバム『Hold』にインスパイアされた限定ボトルを作ることができて、本当に感激している。セルジオとベンはふたりとも自分たちの仕事にとても情熱的で、このパートナーシップが私の膝の上に降りてきたとき、私が愛している他の何かをみんなに知ってもらう特別な機会だと感じた」とテイタムはこのコラボレーションについて語っている。
「オスモートのリースリングとブラックブックのスパークリング・セイヴァル・ブランを選んだのは、彼らがやっていることをとてもよく表しているからというだけでなく、私がディナーに出かけたり、友人を招いたりするときに、自分でも手を伸ばしたくなるような爽やかでドライなワインだからだ。ホールドのアルバム・アートをデザインしたイアン・ミラーが、このラベルもデザインしてくれた」
アルバムには、キャプチャード・トラックスの新旧のレーベルメイトらが揃い踏みしている。モリー・バーチ、ベッカ・マンカリ、ビーチ・フォッシルズのトミー・デヴィッドソン、ハッチー、彼の妻ダナが参加し、ジェフ・スワン(キャロライン・ポラチェック、チャーリーXCX)がミックスを担当した『Hold』は、Wild Nothingにとって5年ぶりのニュー・アルバムであり、2010年のデビュー作『Gemini』以来初のセルフ・プロデュース作品となった。先行シングルとして「Headlights On」がリリースされている。アルバムは10月27日に発売予定。
「Suburban Solutions」
ワイルド・ナッシングが、近日リリース予定のフルアルバム『Hold』からのニューシングル「Dial Tone」を公開しました。このシングルは、先にリリースされたハッチーをフィーチャーした「Suburban Solutions」と「Headlights On」に続く作品。Min Soo Park監督によるビジュアルは以下よりご覧下さい。
「Dial Tone」
Wild Nothing 『Hold』
Label: Captured Tracks
Release :2023/10/27
Tracklist:
1. Headlights On
2. Basement El Dorado
3. The Bodybuilder
4. Suburban Solutions
5. Presidio
6. Dial Tone
7. Histrion
8. Prima
9. Alex
10. Little Chaos
11. Pulling Down The Moon (Before You)