スリーフォード・モッズ、マドリード公演で投げ入れられたパレスチナのスカーフによりライブを中止に


イギリス、ノッティンガムのポストパンクデュオ、スリーフォード・モッズは、パレスチナのスカーフがステージに投げ込まれたことを受けて、マドリードのラ・リヴィエラでのライブをキャンセルした。ショーは終わりに近づいており、その後、数曲演奏する予定だった。


ジェイソン・ウィリアムソンとアンドリュー・ファーンは、1時間半ほど演奏していたが、客席からパレスチナのスカーフがステージに投げ込まれ、シンガーは「Nudge It」の途中で演奏を中断した。ウィリアムソンは、スカーフを拾い上げたのち、「もしまた同じことが起きたらコンサートを中止する」と腹立たしそうに言い放ち、スカーフを投げ返した。これは曲の中で政治的な風刺を込めたスポークンワードを披露するデュオに対する、一部の心無い観客からの挑発とも取れる。


ライブの後、バンドはソーシャルメディアで次のように弁明している。「僕は歌手だ。私の仕事は音楽なんだ。戦争について私が本当に知っているのは、他の人たちと同じように、早すぎる死にうんざりしているということだけ。どんなクソみたいな信念の網の下でも、誰もが殺されてしまうということにね」


さらに、ボーカルのジェイソン・ウィリアムソンはツイッターで、ファンが政治的なポジションを求めてきたことに対して、「ギグで何も考えてないのに、どっちにつくかなんて聞かないでほしい」と書いている。ただし、現在のところ、グループは少し態度を軟化しつつあるようだ。



さらにジェイソン・ウィリアムソンは、マドリードで起こったことについて、「いくつかの背景を説明したい」とソーシャルメディア声明で書いている。


ウィリアムソンははまた、「私は答えを持っていない」とも書いており、ガザでの停戦を求める人々が増えていることには賛成している。「意味のある停戦が必要だ。意味のある停戦が必要となるだろう」と、現時点では一方の肩を持たずに、平和的解決を望んでいることを言及するにとどまった。