Kali Malone(カリ・マローン)、ニューアルバム『All Life Long』の制作発表  2月9日に発売  パイプオルガンと合唱、金管五重奏のための音楽集

 



スウェーデンの実験音楽家/ドローン奏者、Kali Malone(カリ・マローン)が『All Life Long』の制作を発表した。新作アルバムは2024年2月9日に発売される。最初の先行シングルとしてタイトル曲「All Life Long」が公開されている。

 

 カリ・マローン待望のニュー・アルバム『オール・ライフ・ロング』は、カリ・マローン作曲のパイプオルガンと合唱、金管五重奏のための音楽集。


2020年から2023年にかけて制作されたマローンの新作アルバム『オール・ライフ・ロング』は、2019年の画期的なアルバム『ザ・サクリファイス・コード』以来となるオルガンのための作曲を、マカダム・アンサンブルとアニマ・ブラスの演奏による声楽と金管のための相互に関連する作品とともに紹介するものである。

 

12曲の作品の中で、和声的なテーマやパターンが、形を変え、様々な楽器のために繰り返し提示される。

 

それらは、かつての自分のこだまのように現れてはまた現れ、見慣れたものを不気味なものにしていく。

 

ベローズ(ヴェロシティ)やオシレーターではなく、呼吸によって推進されるマローンの合唱と金管楽器のための作曲は、彼女の作品を定義してきた厳格さを複雑にする表現力を持ち、機械的なプロセスによって推進されてきた音楽に、叙情性と人間の誤謬の美しさを導入している。

 

同時に、マローンがスティーヴン・オマリーの伴奏で、15世紀から17世紀にかけて製作された4つの異なるオルガンで演奏した。このオルガンのための作品では、それらの厳格な操作が達成しうる強大でスペクタルな力が強調されている。 

 

これは賛美の音楽でもなければ、霊的啓示の音楽でもない。典礼聖歌の重厚さと無限へのこだわりを持ちながら、人間の経験という地上の領域からその重みを引き出している。聴き手を今この瞬間に引き込み、日、週、年、生涯の経過にも似た音楽の織り成すパターンの中に自分自身を発見させる音楽である。

 


 

 

 

カリ・マローンは、昨年、ベルリン・ファンク・ハウスで録音した映像のための音楽『Does Spring Hide Its Joy』をリリースし、その他、Portaits GRMから『Living Torch』を発表している。

 

アーティストは今年、ロンドンのキュレーター/プロモーター、”33−33”が東京で主催したイベント「Mode」でアヴァンギャルド・ミュージックのフィールドで活躍するニューヨークのパーカッション奏者、Eli Keszler(イーライ・ケスラー)とともに来日公演を行った。 イベントは2019年のロンドンでの開催以来4年ぶりに行われた。日本を拠点として実験的なアート、音楽のプロジェクトを展開するキュレトリアル・コレクティブ、BLISSとの共同企画により開催された。

 


Kali Malone  『All Life Long』

 

Label: Ideologic Organ

Release: 2023/2/9


Tracklist:


1.Passage Through the Spheres

2.All Life Long (for organ) 

3.No Sun to Burn (for brass)

4.Prisoned on Watery Shore

5.Retrograde Canon

6.Slow of Faith

7.Fastened Maze

8.No Sun To Burn (for Organ)

9.All Life Long (for voice)

10.Moving Forward

11.Formation Flight

12.The Unification of Inner & Outer Life