Last Dinner Party  シネイド・オコナーのカバーに挑戦  アップル・ミュージック・セッションで「Mandinka」を披露


 

Last Dinner Party(ラスト・ディナー・パーティー)は、先日、BRITライジング・スターの候補に選ばれ、イギリス国内で注目を集めている。さらに、MTV Push 2024のショートリストにも選ばれた。ロンドンのバンドは来年、デビュー・アルバムをリリースを控えている。

 

今回、アップル・ミュージック・ロンドン・セッションズに出演したバンドは、司会のマット・ウィルキンソンに招待され、カバーに挑んだ。ラスト・ディナー・パーティーは、史上最高のヴォーカリスト、シネイド・オコナーの「Mandinka」を選び、野心的なアレンジを加えている。

 

「Mandinka」は、オコナーの1987年の楽曲で、『The Lions and cobra』に収録されている。このアルバムは、女性シンガーでありながらスキンヘッドというオコナーのお馴染みの反骨的なヘアスタイルと合わせて、カトリックに対しての愛憎入り交じる思いがメッセージとして織り交ぜられている。 「the lion and the cobra」は旧約に現れる言葉で、悪魔の隠喩である。カトリチズムの家父長制や権力構造に対するアーティストの内的葛藤を描いた難解なアルバムと言える。現代人としてキリスト教圏における中世的な観念からの脱却の過程を描いたとも解せる。

 

シネイド・オコナーからの影響について、バンドのアビゲイル・モリスは「彼女はファンを失おうが、ネガティブな報道がされようが、気にしなかった」と述べている。「この曲は本当にモンスターのようで、怖かったけど、本当に楽しく、自由で、素晴らしい曲。この曲を作ったもうひとつの理由は、私たちのマネージャーであるタラがアイルランド人女性で、彼女が勧めてくれた」