New Dad  『Madra』の制作を発表 1月26日に発売 ニューシングル「Nightmare」を公開

 



アイルランド/ゴールウェイのオルタナティヴロックバンド、New Dadは、シューゲイザーとドリーム・ポップの狭間にある幻想的な音楽性で多くのリスナーを魅了しつづけている。The Cure、Pixies、My Bloody Valentine,Slowdiveのファンは要チェックのバンド。

 

New Dadは、来年1月26日にニューアルバム『Madra』のリリースを控えている。この作品は『Banshee』の続編。今年、New Dadはオルタナティヴロック・ファンの期待を添える四作のシングルをリリースしました。いずれも『Madras』の収録曲。下記より四作のシングルをチェックしてみよう。


 

・「Nightmare」

 

バンドはニューシングル「Nightmares」をリリースした。この曲は最近発表されたデビューアルバムの収録曲であり、『Madra』は2024年1月26日にFair Youth/Atlanticからリリースされる。


先月発表された『Madra』(アイルランド語で「犬」の意)は、11曲からなるギターを重ねた作品で、シンガー/ギタリストのジュリー・ドーソンが自己探求、自己破壊、内省の旅に出る。機能不全に陥ったマドラは、いじめ、自己治療/鬱、破壊、共依存、抵抗といったテーマに取り組みながら、痛みの中に慰めを求める。

 

アイルランドのクリエイター、ジョシュア・ゴードンが撮影したアルバムのアートワークには、アルバムのテーマである「もろさ」と「傷つきやすさ」のメタファーとなる壊れた人形が描かれている。

 
Madraは、ニューダッドが彼らの音楽的ルーツと再びつながり、彼らの形成期を支えたシューゲイザー・サウンド(バンドは、ピクシーズ、ザ・キュアー、スローダイヴを初期に最も影響を受けたバンドとして挙げている)を深く掘り下げており、初期の作品である「Waves EP」(2021年)と「Banshee EP」(2022年)を彷彿とさせるインディー/ポップのきらめきも加えている。

 

今年、バンドがロンドンに移る前に、彼らの故郷であるアイルランドのゴールウェイで書かれ、伝説的なロックフィールド・スタジオ(ブラック・サバス、クイーン)でレコーディングされたこのアルバムは、ニューダッドの長年のコラボレーターであるクリス・W・ライアン(ジャスト・マスタード)がプロデュースし、アラン・モルダー(スマッシング・パンプキンズ、ナイン・インチ・ネイルズ、ウェット・レッグ)がミックスした。

ニュー・シングルについて、ジュリー・ドーソンはこう説明している。「Nightmaresは、何かや誰かに憧れることについて歌っている。決してうまくいかないとわかっているから、はなから誰かを好きになりたくないということ。基本的には、その人を崇拝する代わりに軽蔑することを望んでいるの」

 




・「Let Go」

 

10月下旬、New Dadはニュー・アルバムの告知に伴い、ニューシングル「Let Go」をリリースした。

 

不吉なギターと巨大なクレッシェンドに盛り上がるこの曲は、彼らの次のアルバムの中で最もヘヴィなトラックで、歌詞は絶望と恐怖の絵を描き、うつ病とセルフメディケーションをテーマにしている。オフィシャル・ビデオは、不気味で荒れ果てた家を舞台にしており、眠り続ける死の海の中で、ニューダッドがキャストとともに立ち上がり、無法なパフォーマンスを披露している。
 

ジュリー・ドーソン(シンガー/ギタリスト)は、「『Let Go』は、立ち直れないこと、悪魔から自分を守れないことについて歌っている。聖ブリギッドの十字架は悪から身を守ると信じられていたので、アートワークとビデオに十字架を入れることは、あなたを救い守ろうとする人々を象徴していると思った。ビジュアルにも、アイルランドの神秘主義を取り入れたかった。アイルランドでは毎年学校で作っていたから、ビデオ用に作ったのは懐かしかった」と述べている。



 

 

・「Angel」 

 

9月の中旬にNew Dadは「Angel」をリリースした。ニューダッドの「Angel」は、デビューアルバム『Madra』(1月26日発売予定)からのセカンド・シングルである。NMEは次のようにこのシングルについて評している。


「破壊と恍惚の狭間でバランスをとる謎めいた歌詞と、ディストーションの突風を融合させている。New Dadのサウンドの伝統的でない要素が、彼らの個性を真に際立たせている。」そして、


この曲の中で、「君は天使/君のようになりたい」とヴォーカル&ギターのジュリー・ドーソンは歌っている。


2021年の「Waves」EPと、2022年にリリースされたその続編「Banshee」の後、2023年の初めにアトランティック・レコード(Paramore、Fred Again...が所属している)と契約した。

 

彼らは、同世代のEzra WilliamsやShe's In Partiesのような、エコーがかかったメロディーを作るが、彼らの音楽の表面下には実験的なセンスが潜んでいる。最近、Charli XCXの「ILY2」をロック調にカヴァーしたことでもわかる。 

 

 

 

・「In My Head」

 

5月はじめ、New Dadは、最初のシングル「In MY Head」を公開している。ギターのファズと幽玄なヴォーカルに満ちたダークで嵐のようなサウンドを武器に、不安との闘い、孤独感、感情的になれない人間関係など、あらゆることを描写する彼らは、特に20代前半から中盤のキュアやピクシーズ・ファンにとってパーフェクトなシングルだ。



音楽にはヘヴィネスがあり、バンドが前述のバンドやマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、スローダイヴなどを愛しているからだという。



主人公は、ベッドルームの毛布の下で狂気に堕ちていく様子を描写している。同じシーンの再生を止めない映画のように、脳裏に焼き付いた思考から逃れようとしている。ゴールウェイのリハーサル室で書かれ、ロンドンのザ・チャーチ(ポール・エプワースのスタジオ)で録音されたこの曲は、マイク・クロッシー(MUNA、The 1975、Wolf Alice)によってミックスされた。



後日、掲載したレビューはこちらからご一読下さい。



New Dad 『Madra』 

 

 


Label: A Fair Youth

Release: 2023/1/26



Tracklist:

 

Angel

Sickly Sweet

Where I Go

Change My Mind

In My Head

Nosebleed

Let Go

Dream Of Me

Nightmares

White Ribbons

Madra