トロントのインディーロックバンド、Ducks Ltd.(ダックス・リミテッド)が2枚目のLP『Harm's Way』を発表した。2021年の『Modern Fiction』に続くこの作品は、2月9日にCarparkからリリースされる。
「Hollowed Out」
「私が住んでいる近くのダンダス・ウェストで、少し前に陥没穴が開いたんだ。その道路は1ヶ月間、閉鎖されていた。トロントの多くの通りは、かつて湖に流れ込む川や小川であって、その上に道路が造られたこともあるせいか、奇妙な響きがあったんだ。都市環境に自然が侵食しているように感じていたし、川が戻って来て市民のインフラを破壊しているようにも感じた」
「”Hollowed Out"は、衰退とともに生きることについて歌っている。世界の可能性の地平線が、少数の無頓着な金持ちの想像力の端に永遠に引き寄せられるような感覚について・・・。そして、私たちにはどうすることもできないカタストロフィーが続いている状態を通して存在していることについて・・・」
『Harm's Way』はデイヴ・ヴェトライノがプロデュースし、先にリリースされたシングル「The Main Thing」が収録されている。「苦悩についての歌なんだ。自分の大切な人たちが苦しんでいるのを見て、どうすれば彼らのそばにいられるかを考えようとした。そして、この世界が今にも崩壊しそうな時に、その中で生きていくことの緊張について歌っているんだ」
スチュワート、スタイナー、ヌッチオ、バラ、マッカーシーに加え、ネイサン・オデル(ダミー)、ルイ・デ・マガリャエス(ローン)、リンゼイ=ペイジ・マクロイ(パティオ)、そしてバンドのツアー・ドラマーであるジョナサン・パッポ、ベーシストのジュリア・ウィットマンが参加している。
「歴史的に、私たちのプロセスは本当に厳しく管理され、孤立していた」とマクグリーヴィは説明した。「このアルバムでは、かなり幅広い音楽的背景を持つ信頼できる人たちと仕事をした」
「Hollowed Out」
「Harm's Way」
ダックス・リミテッドは、2ndアルバム『Harm's Way』からセカンドシングル「Train Full of Gasoline」を発表した。前作「Hollowed Out」と「The Main Thing」に続くこの曲では、Ratboysのジュリア・スタイナーとMoontypeのマーガレット・マッカーシーがバッキング・ヴォーカルを務め、ドラムにはRatboysのマーカス・ヌッチオが参加している。以下よりチェック。
「この曲のきっかけは、友人からケベック州のラック・メガンティック鉄道事故について聞いたことだ。
原油を満載した73両編成の列車が無人のまま坂を転がり落ち、脱線して町で爆発した。この事故について何度も読んだが、私の理解では、小さなミスの積み重ねが互いに重なり合い、その結果、それを引き起こした個々の失敗のどれとも比例しない大惨事になったというシナリオだった。この曲は、自己破壊的なパターンについて歌っている。人生における問題を無視したり最小化しようとすると、それが思いもよらないところで顕在化することがある。
「Heavy Bag」
ダックス・リミテッドは、ニューシングル「Heavy Bag」を発表した。「Hollowed Out」、「The Main Thing」、「Train Full of Gasoline」に続くシングルである。
絶望と、不幸は仲間を愛するということを歌っているんだ。人は悪い場所にいると、一緒にいる人を貶めようとする。そこにとどまらせるために。
それは信じられないほど醜い衝動だが、正直に言えば、私は過去に自分自身を甘やかしたことがある。"この曲では、音楽的にこれまでやったことのないことをやろうとして、アレンジを構築する上で多くの直感を覆さなければならなかった。
でも、それが最終的にこの曲に合っていると感じたんだ」。マッキー・スチュワートとブライヤー・ダーリングは、最後にストリングスのレイヤーの多くを即興で演奏することになり、とてもエキサイティングな結果となった。
Ducks Ltd.は先行シングルとして「Hollowed Out」、「The Main Thing」、「Train Full of Gasoline」を公開した。テースターは下記より。
Ducks Ltd. 『Harm’s Way』