Jim O'Rourke(ジム・オルーク)によるBurt Bacharach(バート・バカラック)のカヴァーアルバム『All Kinds of People ~love Burt Bacharach』(2010)がサブスクリプションで復活する。
このアルバムは本日(1月24日)にデジタルで発売、続いて、3月9日には数量限定で見開きダブル・ジャケットのLPとCASSETTE TAPEで発売される。リリース情報の詳細を下記から確認してみよう。
Jim O' Rouke(ジム・オルーク)は、シカゴのエクスペリメンタル・フォークの大御所として名高い。ギタリストとしては、ミュージック・セリエルに近い無調のスケールの演奏をすることで知られている。ジム・オルークは、Sonic Youthにも一時的に参加したほか、デビッド・グラブスとジョン・マッケンタイアが中心となって結成した”Gastr Del Sol”に1994年に加入した。
ジョン・マッケンタイア擁するTortoiseの『TNT』と並び、”シカゴ音響派”の名作として知られる『Upgrade & Afterlife』に参加している。以降、オルークは、ソロアーティストやプロデューサーとして活動するようになった。アメリカでは、Wilco,Superchunkの作品のプロデュースを手掛けたほか、イギリスでは、Beth Orhon(ベス・オートン)の作品をプロデュースした。
オルークは、親日家の一面を持つことでよく知られている。日本のミュージック・シーンとの関わりが非常に深く、Melt Banana,チャット・モンチー、大友良英、カヒミ・カリイの作品のプロデュースを手掛けている。さらに、従来から日本映画に対するリスペクトを表明しており、それは若松孝二監督の映画『実録・連合赤軍』へのサウンドトラック提供を見てもよく分かる。
本日、デジタル・ストリーミングで解禁されるカヴァー・アルバム『All Kinds of People ~love Burt Bacharach』には、ジム・オルークの他にも日米の豪華なアーティストが参加している。
細野晴臣、小坂忠、Thurston Moore(サーストン・ムーア)、Donna Taylor(ドナ・テイラー)、カヒミ・カリィ、坂田明、中原昌也、やくしまるえつこなど、総勢11人のヴォーカリストをフィーチャー、個性的なバカラック・ナンバーを構成する。「ユリイカ」と共にJim O'Rourkeの代表的な作品となっている。
・Jim O'Rourke / All Kinds of People ~love Burt Bacharach~ [ Digital ]
DDCB-13010 | 2024.01.24 Release
Released by B.J.L. X AWDR/LR2
配信リンク:
・Jim O'Rourke / All Kinds of People ~love Burt Bacharach~ [LP]
[ LP ] DDJB-91304 | 2024.03.09 Release
Released by B.J.L. X AWDR/LR2 | 4,000 Yen+Tax
・Jim O'Rourke / All Kinds of People ~love Burt Bacharach~ [CASSETTE TAPE]
[ CASSETTE TAPE ] DDTB-13003 | 2024.03.09 Release
Released by B.J.L. X AWDR/LR2 | 2,273 Yen+Tax
Tracklist:
A1. Close To You / 細野晴臣
A2. Always Something There To Remind Me / Thurston Moore(サーストン・ムーア)
A3. Anonymous Phone Call / やくしまるえつこ
A4. After The Fox / 坂田明、中原昌也
A5. You'll Never Get To Heaven / 青山陽一
B1. Do You Know The Way To San Jose / カヒミ・カリィ
B2. Don't Make Me Over / 小坂忠
B3. Raindrops Keep Falling On My Head / 小池光子
B4. I Say A Little Prayer / Yoshimi
B5. Trains And Boats And Planes / Jim O'Rourke(ジム・オルーク)
B6. Walk On By / Donna Taylor(ドナ・テイラー)
Burt Bacharach(バート・バカラック):
アメリカの作曲家、作詞家、レコード・プロデューサー、ピアニスト、 20世紀のポピュラー音楽において最も重要で影響力のある人物の一人と広くみなされている。
1950年代から、彼は何百ものポップソングを作曲し、その多くは作詞家であるハル・デイヴィッドとのコラボレーションであった。バカラックの音楽は、ジャズでの経歴に影響された珍しいコード進行や拍子の変化、小編成オーケストラのための珍しい楽器の選択が特徴である。彼はレコーディング作品の多くを編曲、指揮、プロデュースしている。
1961年から1972年まで、バート・バカラックとハル・デヴィッドのヒット曲のほとんどは、ディオンヌ・ワーウィックのために特別に書かれ、ディオンヌ・ワーウィックが演奏したものであったが、それ以前(1957年から1963年まで)には、マーティ・ロビンス、ペリー・コモ、ジーン・マクダニエルズ、ジェリー・バトラーらと仕事をしていた。これらのコラボレーションの最初の成功の後、バカラックは、ジーン・ピットニー、シラ・ブラック、ダスティ・スプリングフィールド、トム・ジョーンズ、B.J.トーマスなどの歌手のためにヒット曲を書いた。
バカラックは全米で73曲、全英で52曲のトップ40ヒットを書いた。 ビルボード・ホット100の上位にランクインした曲には、
・「This Guy's in Love with You」(ハーブ・アルパート、1968年)
・「Raindrops Keep Fallin' on My Head」(トーマス、1969年)
・「(They Long to Be) Close to You」(カーペンターズ、1970年)
・「Arthur's Theme (Best That You Can Do)」(クリストファー・クロス、1981年)
・「That's What Friends Are For」(ワーウィック、1986年)
・「On My Own」(キャロル・ベイヤー・セイガー、1986年)
などがあり、その功績が讃えられ、グラミー賞6回、アカデミー賞3回、エミー賞1回受賞している。
バカラックは、作家のWilliam Farina(ウィリアム・ファリーナ)によって「その由緒ある名前は、同時代の他の著名な音楽アーティストのほとんど全てと結びつけることができる作曲家である」と評されている。「後年、彼の曲は、大作映画のサウンドトラックに新たに採用され、その頃には、オマージュ、コンピレーション、リバイバルが至る所で見られるようになった」
彼はまたイージー・リスニングの重要人物でもある。チェンバー・ポップや渋谷系といった後の音楽運動に影響を与えた。 2015年、ローリング・ストーン誌は、バート・バカラックとハル・デヴィッドを「史上最も偉大なソングライター100人」の32位にランクインさせた。ーWikipedia