イギリス/ブライトン出身のLime Garden(ライム・ガーデン)は、未知数のオルトロックバンドといえるが、その最終形がまだ予測出来ないがゆえ、大きな期待感を抱かざるを得ない。
ライム・ガーデンは、日本の音楽ファン向けにイギリスのロックバンドを紹介するリイシューを刊行したSo Young Magazineが主宰するレーベルからアルバム『One More Thing』をリリースする。So Youngは、大学を卒業してまもない若者が集まり、デザイン的な観点からインディペンデントのミュージック・マガジンを出版するという計画を掲げ、現在に至るまでコアな音楽ファンの注目を集めている。
So Youngのオフィシャルサイトには、マンチェスターのCLASHと同様に、トラックの紹介と短い短評が掲載されることが慣例となっている。冷静かつ的確な視点からレビューが行われ、その音楽がシーンやウェイブにどのような影響を与えるのかについて音楽的な批評の焦点が絞られていることがわかる。このパブリッシャーの主宰するインプリントからは、毎年のように魅力的な新人のグループが次々登場し、イギリスにとどまらず、海外のニッチなインディーズの音楽ファンの耳目を集めている。つまり、その筆頭格がライム・ガーデンというわけなのだ。
ライム・ガーデンは、デビューアルバム『One More Thing』の4作目のシングル「マザー」を発表した。以下より音源をチェックしてみよう。
バンドのクロエ・ハワードは声明の中で次のように述べている。「この曲は、大人になった私の個人的な成長と同時に進化する母との関係について歌っています。「私の母も私と同じで、人生を理解しようとベストを尽くしている人物であり、100%の答えを知っているわけではないということを理解するようになったことは、怖かったけれど、私たちを結びつける美しい気づきだった。人生の各段階に合わせて人間関係が変化していくのはクールなことだ。この曲は、思春期に感じていたことと、大人になって母に感謝することを実感したことの集大成なんだ」
Lime Gardenによるアルバム『One More Thing』はSo Youngから2/16にリリースされる。先行シングルとして「Nepotism (baby)」、「Love Song」、「I Want to Be You」が公開されている。