コンデナスト社は、音楽雑誌『Pitchfork』を男性誌『GQ』に統合するため、スタッフを解雇すると発表した。
コンデナストのチーフ・コンテンツ・オフィサーであるアナ・ウィンターは、水曜日にスタッフに宛てたメモでこの決定を発表し、次のように書いている。
ーーこの決断は、Pitchforkの業績を慎重に評価した上で、私たちの音楽報道を社内で継続的に繁栄させるため、ブランドにとって最善の道であると私たちが考えた結果ですーー
ーーPitchforkとGQの両社は、音楽ジャーナリズムに対するユニークで価値あるアプローチ方法を持っており、私たちは共に新たな可能性に興奮していますーー
ーーこの組織変更に伴い、Pitchforkの仲間の何人かが今日、会社を去ることになります。その中には、2018年から同サイトの編集長を務めてきたプジャ・パテルも含まれているーー
ピッチフォークは1996年にライアン・シュライバーによって独立系音楽ブログとしてミネアポリスで設立された。当初、ターンテーブルというサイト名だったが、後にピッチフォークに改名した。以後、拠点をシカゴに移し、2010年代にはミュージック・フェスを開催し、米国の象徴的なミュージックマガジンに成長した。2015年、同社はコンデナストに買収された。昨年秋、コンデナストCEOのロジャー・リンチは、同社が約5%の人員削減を計画していると述べた。
ピッチフォークの創業者であるライアン・シュライバー氏はXに次のように書き込んだ。
ーーコンデナストがピッチフォークをリストラし、長年/数十年にわたり運営に不可欠だった何人かを含め、多くのスタッフを解雇するというニュースを聞いて、非常に悲しく思っていますーー
ニューヨーク・ニューズギルドに属するピッチフォーク・ユニオンは声明で次のように述べた。
ーーピッチフォーク・ユニオンとニューヨーク・ニュースギルドは、水曜日にコンデナスト社が発表した、ピッチフォークを『GQ』誌に "統合 "する社内組織再編の一環として、ギルドを代表するメンバー8人を解雇する計画であることを断固として非難する。コンデナスト社は、この一流音楽出版社の将来について、それ以上の情報を提供せずに、同社の成功に貢献してきた労働者に対する配慮の欠如を改めて示したーー