Bnnyは、Fire Talkから4月5日にリリースされるアルバム『One Million Love Songs』の新曲「Crazy, Baby」を発表した。
ゆったりしたミドルテンポのインディーロックソングで、ペダルスティールこそ使用されないが、エレクトリックギターでカントリー/フォークのメロウさを表現しようとしている。この曲を聴いても分かる通り、現代のアメリカーナの概念の核心にはニール・ヤングの音楽的影響が含まれている。ヤングの名曲「Harvest Moon」は若いミュージシャンのお手本となるに違いない。
Bnnyはジェシカ・ヴィスキウスを中心にするバンドで、双子の姉妹、アレクサ・ヴィスキウスをメンバーに擁する、シカゴの魅力的なインディーロック・アウトフィットだ。同レーベルから、今年はじめに、PACKSの「Melt The Honey」がリリースされたが、それに続いて楽しみなアルバムである。
Bnnyの前作のデビュー・アルバムは、Pitchforkにもレビューで取り上げられた。このアルバムは、ヴィスキウスのパートナーでバンドメイトでもあった愛する人をオーバードーズにより失ったことに対する喪失感がテーマに縁取られていた。それに続くアルバム『One Million Love Songs』もその延長線上にあり、ラブソングを中心として構成され、ラフなインディーロックの形で紡がれる。ジェシカ・ヴィスキウスは音楽制作や歌詞を介し、愛とは何であるのかを探求する。
リード・カット「Good Stuff」に続くセカンドシングル「『Crazy, Baby』は、恋愛の歴史や自分自身の行動パターンを認識することについて歌っている」とバンドのジェシカ・ヴィスキウスは説明している。アルバムのジャケットはアレクサ・ヴィスシウスがアラスカで撮影したものだ。
「Crazy, Baby」