ロンドンを拠点に活動するミュージシャン、様々な分野で活躍するアーティスト、ナターシャ・カーン(別名Bat For Lashes)が、5月の発売予定の6枚目のスタジオ・アルバム『The Dream Of Delphi』のセカンド・シングルとして「Letter To My Daughter」を発表した。
シングルは、クリエイティブ・ディレクター兼振付師のアレクサンドラ・グリーンと共同で制作され、フレディ・ライデンが監督を務めたアルバム・フィルムの第2章となるビデオも収録されている。
「このタイトルは自明の理なの。もし私が死の床にあるとしたら、デルフィに、この世界、銀河系、私たちが生きている宇宙でくつろいでいるという感覚を与えるために、こう言うだろう。デルフィが生まれる前、私はマヤ・アンジェロウの同名の本『Letter To My Daughter』に触発されて、彼女に手紙の本を書き始めた。特別な思い出と歴史的な世界の瞬間に満ちた、とても奇妙だけど魔法のような1年間を記録したものです」とカーンは説明する。
「人生という乗り物は常に続いていて、私たちは皆、ある形から別の形へと移動するエネルギーにすぎない。彼女はまた、エコー、先祖代々のライン、宇宙の螺旋の一部にすぎない。彼女は、私たち個人よりもはるかに偉大なものの一部であり、過去から来たものであり、未来から来たものなのだ」
「ナターシャが妊娠したのは、前作『ロスト・ガールズ』(2019年)がリリースされた数ヵ月後、新たな10年の始まりだった。私は、彼女がトマトの種の大きさだった頃から、デルフィに手紙を書いていた。ジョージ・フロイド殺害後の暴動やブラック・ライヴス・マター運動、パンデミックやCOVIDについてなど、世界で起きていることすべてについて、彼女が生まれてくる世界について」
カーンは、娘の名前をデルフィ・ジョセフィンと名付けたいとすぐに思った。子供の最初の名前はギリシャ神話の女性の神託にちなんでおり、2番目の名前はナターシャの母親にちなんでいる。「新しい命を宿しているのだから、私は守られているような不思議な感覚を覚えました。「何かいいことがあるんじゃないかって、希望が持てたの。また、この人に相談することもできました」
「Letter To My Daughter」