Buffalo Tom(バッファロー・トム)は、故トム・ペティのパワーポップセンスを90年代のアルト・ロック時代に再構築した3人組だ。以降、GBVと並んでこのジャンルの象徴的なバンドとして知られている。Galaxie 500、The Lemonheadsとの共通点も見いだせる。
2018年のアルバム『Quiet And Peace』以来となる楽曲「Helmet」を年明けにリリースした後、今日は近日発売のアルバム『Jump Rope』のセカンドシングルを公開した。
しかし、この曲に与えた影響について、ヴォーカルのクリス・コルボーンは、バンドが音楽以外のものにも傾倒していると語っている。
「"New Girl Singing "は、写真、文学、そして僕らが育った映画からインスピレーションを得ているんだ」と彼は語り、具体的な名前とタイトルを挙げた。エレナ・フェランテ、ジャネット・フレーム、アン・セクストン、アンナ・マグナーニ、エマ・ボヴァリー、マーク・コーエン、サマセット・モームの『カミソリの刃』、ヒュスカー・デュの『UFOについての本』。ヒロインは寝室を抜け出して自分の歌を歌い、新しい少女状態を始める」
ビデオはバンドがさらなる影響を受けていることを物語っている。アニエス・ヴァルダ監督の1985年の荒涼としたロードムービー『バガボンド』。「ヴァルダ監督の女優サンドリーヌ・ボネールの代役としてレクシー・リーベルタルを起用したことについて、コルボーンはこう語っている。
「私たちは、皆、自分の中に道を一人で歩く女性を持っている」と彼は付け加え、フランスのヌーヴェルヴァーグ監督の言葉を引用した。「すべての女性には、表現されない反抗的な何かがある」
『Jump Rope』は5月31日発売。
「New Girl Things」