Kaho Matsui(松井夏帆)、ニューシングル「i don't have to tell the rest」をストリーミングでリリース

 


フィラデルフィアを拠点に活動するKaho Matsui(松井夏帆)がニューシングル「i don't have to tell the rest」をストリーミングでリリースした。著名なジャズ演奏家を親に持つ松井は「エモ・アンビエント」と呼ばれる新しい作風でインディーズシーンに新風を呼び込む。


アーティストは今年始めにフルレングス「i want it more than i want to be well」を発表したばかり。


松井夏帆は昨年までポートランドで活動をしていたが、夏に引っ越そうと話していた。また音楽的な影響としては、オースティンを拠点とするアーティスト、More Eazeこと、Mari Maurice Rubioがいる。松井の作品にも名を連ねているが、マリに関してアーティストは次のように述べている。


「私は何年も[マリ]を尊敬してきたので、彼女が『ああ、あなたの音楽を聴いた、本当に素晴らしい』という感じだったのは少し意外だった」と松井。「私にとっては、まさかという感じだった。そして、彼女は「私たちは協力すべきだ」という感じだった」


More Eazeの音楽は、感情的な表現を強調するロック音楽のスタイルに因んで、「エモ・アンビエント」として規定されている。あまり聞きなれない用語だが、どうやら松井もこの用語に親近感を覚えているらしい。松井は、音楽的なアプローチに関して、エモを直接参照するのではなく、アイデアの提示方法に革新性をもたらそうとしている。


音楽的なプロセスには明らかにClairoのようなベッドルームポップの影響が感じられるが、一方、スノビズムやナードであることをまったく恐れていない。ギター演奏は、アメリカン・フットボールのような中西部のエモバンドによって開拓されたスピンドリースタイルの影響を受けているという。また、シカゴのジェフ・パーカーに近い音の独特な繊細なニュアンスを生み出す。


松井の音楽にはジャズ、アンビエントやエモに加え、ローファイ的な音のニュアンスが付加される。もう一つアーティストは、EDMからの影響も挙げている。クレア・ラウジーのポスト世代として注目しておきたい。