Grace Cummings、次作アルバム『Ramona』の最終プレビュー「A Precious Thing」を配信

 


オーストラリア出身のシンガー・ソングライター/女優、グレース・カミングス(Grace Cummings)が、ATOより今週末に発売される三作目のアルバム『Ramona』から最終シングル「A Precious Thing」をミュージック・ビデオで公開した。

 

「A Precious Things」は美しさと雄大さを兼ね備えたポップバラード。アウトロのオーケストラストリングスは、伝説のソウルシンガー、また米国のブラックミュージックの先駆者でもあるサム・クック(Sam Cooke)の「Change Gonna Come」のような偉大さがある。昨年、デビューアルバムをリリースしたニューヨークの新人シンガー、マディソン・マクファーリン(Madison McFerrin)に続いて、ソウルフルなカラーを持った実力派の歌手の登場である。

 

曲の終盤の圧倒されるような素晴らしい歌唱力は鳥肌もの。オーケストラをフィーチャーしたドラマティックな曲の展開も◎。今週の”Best New Tracks”として紹介します。アルバム発売日を目前にチェックしてみよう。

 

グレース・カミングスは同国の人気ロックバンド、ライブアクトとして世界的に支持を集めるキング・ギザード&ザ・リザード・ウィザード(King Gizzard & The Lizard Wizard)との共演を含むツアーを予定している。


このドラマチックなポップバラードについて、カミングスはプレスリリースで次のように語っている。「この曲は2022年のクリスマス・イヴに書きました。この曲は以前、ワシの金切り声をフィーチャーしていた。私たちはその部分を取り除き、ティンパニに置き換えることにしました」


グレース・カミングスは舞台俳優としても活躍している。それが彼女の音楽における演劇性や声の力強さとなっている。ジョナサン・ウィルソンは『Ramona』をプロデュースした。アルバムのタイトルとタイトル曲は、ボブ・ディランの1964年の曲 "To Ramona "にインスパイアされている。


「自分自身になりたくなかったから、代わりに激しさとメロドラマに満ちたラモーナになろうと決めたの」とカミングスはプレスリリースで説明している。「私にとって、コスチュームや仮面をかぶることは安全なこと。本当の正直さや弱さを表現する唯一の方法だと感じることもある」

 


「A Precious Thing」