・Coachella Festival 2024
コーチェラ・フェスティバルは今年もカルフォルニアのインディオで開催中。ヘッドライナーにラナ・デル・レイ、タイラー・ザ・クリエイター、ドージャ・キャットを迎え、平日を挟んで4月21日までこのイベントは続く。今年も公式動画から注目のライブアクトをピックアップしていきます。!!
コーチェラでのサプライズは、アントノフ率いるザ・ブリーチャーズのライブにテイラー・スウィフトが登場。ラナ・デル・レイのライブのクライマックスにはビリー・アイリッシュが登場し、特設ステージで両者のアーティストはデュエットを披露し、トークする姿が確認されている。 他にも、オリヴィア・ロドリゴのライブにはノーダウトのグウェン・ステファニーが登場し、インディオのオーディエンスを沸かせた。
グラストンベリーフェスティバルに関してはポール・マッカートニーなど有名アーティストがお忍びで見に来ていたりするので、隠れたエピソードをご紹介できる場合がありますが、コーチェラに関しては人が多すぎ、それを確認することは不可能。全てのサプライズはステージで起こっている。注目のパフォーマンスをご紹介していきます。
・現在のライブストリーミング配信は以下をチェック。
・CH1:
https://www.youtube.com/watch?v=dYTuZMRFhFY
・CH2:
https://www.youtube.com/watch?v=F6A3iDbujrI
Faye Webster
ニューヨーク・タイムズでも特集が組まれたアトランタ出身のシンガーソングライター、Faye Webster。
フェイ・ウェブスターは、アトランタ交響楽団のコンサートに出かけるときの浮き立った気分を可愛らしいポピュラー・ソングに昇華させた「Underdressed at the Symphony」を引っ提げてのコーチェラ・フェスティバルの出演となる。
アーティストはブルーの衣装を見にまとい、アルバムのハイライト曲「Thinking About You」を含む11曲をステージで披露した。
Setlist:
But Not Kiss
Wanna Quit All The Time
Thinking About You
Right Side of My Neck
He Loves Me Yeah
Johnny
Johnny(reprise)
In A Good Way
Lego Ring
Feeling Good Today
Kingston
The Beths
ニュージーランドで最もクールなバンドを知ってる? The BethsはカナダのAlvvaysと双璧をなすメロディックパンクアウトフィットである。
バンドはこの日、2022年の最新作『Expert In A Dying Field』の曲を中心にセットリストを組んでいる。このアルバムにはパワフルなパンクチューンも収録されていたのは周知の通りだが、この日のハイライトであるタイトル曲のパフォーマンスでは、もう一つの魅力である聞かせるポップソングをオーディエンスの前で披露している。
Setlist:
Future Me Hate me
Knees Deep
When You Know You Know
Out of Sight
Little Death
I'm Not Getting Excited
Jump Rose Gazers
Silence Is Golden
Expert In A Dying Field
Sabrina Carpenter
ディズニー・シリーズのマヤ役でお馴染みの女優のサブリナ・カーペンター。先日ニューシングル「Espresso」をドロップしたばかり。
シンガーは、ニューポップスターの名に違わず、キャッチーかつ扇動的なポップソングを披露した。ステージの背景に青い家のセットを設え、空間性を意識したダンスパフォーマンスをオーディエンスの前で披露した。モダンなポップスとクラブチューンの融合は''新しいマドンナの登場''と見ても違和感がない。
アーティストはこの日、三部構成でセットリストを組み、映像のインタリュードを交え、11曲に加え、アンコール1曲という構成でライブをおこなった。
Setlist:
Act1:
Fast Times
Vicious
Read Your mind
Act2:
Tornade Warnings
Already Over
opposite
emails i can't send
Act 3:
because i liked boy
bet you wanna
Espresso
Feather
Ancore:
Nonsense
The Japanese House
Dirty Hitの看板アーティストであるアンバー・ベインによるプロジェクト、The Japanese Houseはデビューアルバム『In The End It Always Does』の宣伝を兼ねてコーチェラに登場した。アルバム発売前には、当時、レーベルの取締役だったマティー・ヒーリーとの親密なセッションを公開した。
ライトなシンセ・ポップがデビュー・アルバムの売りだったが、バンドセットで構成されるライブアクトはアーティストの音楽のダイナミックな一面を表す。躍動感があり、音源よりも曲の魅力が伝わってくる。この日、アンバー・ベインはバンドとともにステージで7曲を披露した。
Setlist:
Sad To Breath
Touching Yourself
Something Has to change
Boyhood
You Seemed So Happy
Friends
Sunshine Baby
Sublime
SUBLIMEは、Black Flag、Germs,Circle Jerks、Fifteenと並んで、西海岸の最初期のパンクシーンの最重要バンドに挙げられる。
1988年から活動し、ドラッグのオーバードーズにより、ブラッド・ノウェルが死去するという悲劇に見舞われたが、2023年にメンバーを入れ替え再結成、現在に至る。バンドは、スペシャルズと同じく、パンクにスカとレゲエ等を取り入れ、西海岸の気風を持つパンクサウンドを確立した。一時期、バンドはMCAと契約を結び、メジャーレコード会社に所属していた。
この日、バンドは心地よいスカサウンドをコーチェラの観客の前で披露した。あらためてスカパンクの魅力を体感出来るライブアクトとなっている。映像では観客の目に涙が浮かんでいるのがわかる。長い期間のファンのバンドに対する思い入れは、その人の人生を形作るのである。
Setlist:
Garden Grove
Wrong Way
Same In The End
STP
Pawn Shop
What I Got
Greatest-Hits
Date Rape
Badfish
Jailhouse
Romeo
Doin' Time
Santeria
Blur
昨年、久しぶりの再結成を果たし、新作アルバム『The Ballad Of Darren』を発表したブラー。2023年は彼らにとって復活の年を意味し、2015年以来初めてヘッドライン公演をウェンブリースタジアムで行った。また、もちろん、サマーソニックでも来日したことは記憶に新しい。バンドは少なくともこの年の活動に関して充実感を感じたという。
この年、アルバーンはゴリラズの新作を発表した。グレアム・コクソンは、ローズ・ピペットとのユニットを組み、The Waeveのセルフタイトルのデビューアルバム『The Waeve』をリリースした。また、デイヴ・ロウントゥリーは、20代の頃に遭遇したロンドン橋での数字にまつわるシンクロにテーマを置いたソロアルバム『Radio Songs』を2022年にリリースしている。
アルバーンは、この制作について、”ブラーとしての勘を取り戻すような意味があった”と語っている。彼は、ブリット・ポップという呼称をあまり快く思っていないようで、現在でもそれに関する嫌悪を口にすることも。ステージでの立ち振舞いを見るかぎり、90年代の面影はほとんどない。彼らはどちらかと言えば、普遍的なロックバンドとしての道を歩み始めているようだ。
今回、ブラーはコーチェラのステージで「Song 2」、「Girl And Boys」等のアンセムソングを交え、アンコールをのぞいて、全13曲のセットリストを組んだ。最新作『The Ballad Of Darren』から「St. Charles Square」、「The Narcissist」、「Goodbye Albert」が披露された。
特筆すべきは、アンコールでは、フレンチ・ポップの代表的なシンガーソングライター、Francois Hardy(フランソワーズ・アルディ)の「Le Temps de l'amour」のカバーをチョイスし、披露している。
Setlist:
St. Charles Square
Popscene
Trouble In The Message Centre
Beetlebum
Goodbye Albert
Trimm Trabb
Out Of Time
Bird Song
Death of a Party
Girl & Boys
Song 2
The Narcissist
Tender
Ancore:
Le Temps de l'amour(Francois Hardy's Cover)