トロントのニューライザー、COLA 2ndアルバム『The Gloss』の制作を発表 6月14日にリリース

 

©Craig Scheihing


トロントの新星ーーColaは、2ndアルバム『The Gloss』を発表した。今作は6月14日にFire Talkからリリースされる。2021年の『Deep in View』に続くこのアルバムには、新曲「Pallor Tricks」を筆頭に、先行配信されたシングル「Keys Down If You Stay」と「Bitter Melon」が収録されている
 
 
カナダ/モントリオールにルーツを持つバンド、Colaは、元OughtのメンバーであるTim Darcy(ティム・ダーシー)とBen Stidworthy(ベン・スティッドワーシー)によって結成された。
 
 
当初、Colaは、U.S.ガールズやブロディ・ウェストなど、トロントの活気あるジャズ/エクスペリメンタル・シーンでセッション・ミュージシャンとして同地のシーンに台頭するようになり、コラボレーターとしても需要の高いエヴァン・カートライトが、2019年の初練習後に加入した。
 
 
結成当初から彼らは、Minor ThreatやBlack Flagを輩出した、Dischord/SSTといったUSパンクの専門レーベルの全盛時代のDIYのハードコアの精神性を発展させ、ドラム/ベース/ギターのミニマルなパレットから強固なサウンドを生み出し、愛嬌あるリアクションや社会的なコメントを楽曲に散りばめてきた。音楽の解説を、別の言葉で言うと? どうやら「艶」らしい。
 
 
 
補足しておくと、Colaのサウンドは、ガレージロックやプロトパンクに依拠しているが、ストーナーの元祖、ジョッシュ・オム擁する”QOTSA”のようなワイルドで艷やかなサウンドがその特徴となっている。
 
 
 
タイトルの 「Pallor Tricks」は明らかに "パーラー・トリック "をもじったものだ。「歌詞には映画のセットのイメージが使われている。カメラが回っている時に生じる、強烈な自意識のようなものを想定していたと思う。いわゆる "リアリティ番組 "で(まれに)見るパフォーマンスには、いつも特に影響を受けて来た。人々が一種の「ハイパーリアル」な状態に追い込まれ、芸術におけるように誇張はなされているが高揚はしていない、グロテスクな感情を呼び起こすタイプのパフォーマンス。そのようなプログラムには、説得力のあるものがたくさん存在すると思うし、謗るつもりはない。この曲はまた、より誠実なオープン・コーラスへと循環していく」
 
 

「クレイグ・シャイニングによるビデオは、素晴らしいフィルムであるのみならず、エヴァン(カートライト)と彼のガールフレンドの直接的な繋がりとともに、スクリーンや屈折した16mmの夢の風景の数々を見せ、テーマの一部を反映させている」とティム・ダーシーは付け加えた。
 
 
 
 
*今年、Fire Talkは勢いがあり、アメリカの注目のインディーズレーベルに上り詰める可能性がある。以降のリリースにも期待。
 
 
 
 
「Pallor Tricks」
 
 


COLA 『The Gloss』

Label: Fire Talk

Release: 2024/06/14

 


Tracklist:

1. Tracing Hallmarks
2. Pulling Quotes
3. Pallor Tricks
4. Albatross
5. Down to Size
6. Keys Down If You Stay
7. Reprise
8. Nice Try
9. Bell Wheel
10. Bitter Melon