Disney+は、ザ・ビートルズを描いたオリジナル映画『Let It Be』を独占配信することを発表した。5月8日から配信予定。
1970年5月、マイケル・リンゼイ=ホッグ監督によって初めて公開され、ビートルズ解散の渦中にあった『レット・イット・ビー』は、今やバンドの歴史において重要な位置を占めている。
『レット・イット・ビー』には、『ゲット・バック』では紹介されなかった映像が収録されており、1969年1月、ビリー・プレストンが加わったザ・ビートルズがグラミー賞を受賞したアルバム『レット・イット・ビー』の作曲とレコーディングを行うスタジオやアップル・コープスのロンドンの屋上に視聴者を誘う。
マイケル・リンゼイ=ホッグは、この映像に関して述べている。「『レット・イット・ビー』は1969年10月から11月にかけて準備が整っていたが、発売されたのは1970年4月だった。発売の1ヵ月前、ビートルズは正式に解散した。だから、人々は『レット・イット・ビー』を観に行ったんだ」
「『もう二度とビートルズの共演は観られない。もう二度とあの喜びを味わうことはできないのだ』と思い、この映画の印象を非常に暗くした。しかし、実際、これほどの大物アーティストたちが、頭で聞いたことを曲にするために協力し合う姿を見る機会はそうそうないだろう」
「そして屋上で、グループとして再び一緒に演奏する彼らの興奮(注: ルーフトップ・コンサートのこと。正真正銘のビートルズのラストライブ。アップル・コア本社の屋上で行われた40分の演奏)、仲間意識、純粋な喜びを目の当たりにし、それが最後であったことを知る。私が50年前に撮影したすべての映像を使って、ピーターが『Get Back』でできたことに私は打ちのめされた」
「マイケルの映画『レット・イット・ビー』が修復され、何十年もの間入手不可能だったものがついに再公開されることになり、本当に感激している」と、『ゲット・バック』の監督兼修復者であるピーター・ジャクソンは語る。
「『ゲット・バック』のためにマイケルのNG集を入手できたのは本当に幸運だったし、『ゲット・バック』の物語を完結させるためには『レット・イット・ビー』が必要だとずっと思っていた。
3部構成で、マイケルとビートルズが画期的な新しいドキュメンタリーを撮影しているところを見せたが、「レット・イット・ビー」はそのドキュメンタリー、つまり1970年に公開された映画だ。私は今、50年の時を経てようやく完成した、ひとつの壮大な物語だと考えている。
『レット・イット・ビー』は『ゲット・バック』のクライマックスであり、『ゲット・バック』は『レット・イット・ビー』に欠けていた重要な文脈を提供する。マイケル・リンゼイ=ホッグは、私が『ゲット・バック』を制作している間、たゆまぬ協力と寛大な心で見守ってくれた。