Last Dinosaurs(ラスト・ダイナソーズ)、新作EP『KYO』をリリース EPの物語を描いたコミックも公開!

 



オーストラリアのインディーロックバンド、Last Dinosaurs(ラスト・ダイナソーズ)がEP『KYO』をリリースした。ダイナソーズは”OKAMOTO'S”とも友好関係を築いている。新作EPを発売を記念して、先行シングル「Paranoia Paradise」のMVが公開された。下記よりご覧ください。

 

今作は、前作『RYU』で描かれた “1000年後の人工知能の台頭と衰退によって文明が荒廃した未来” を舞台にした物語の続きを描いている。 

 

日本のシティポップから影響を受け、新しくもどこか懐かしさを感じさせるロックチューンが代表的なラスト・ダイナソーズだが、今作では90s’感あふれるギターロックを軸に爽やかな疾走感と、EPのストーリーともリンクした個性豊かなサウンドが加わり、ラスト・ダイナソーズの新境地を切り開いている。




先行リリースされた1曲目の「Keys To Your Civic」は ”なんとなく生きてるんじゃないですか?” というドキッとする日本語のスピーチの一節を大胆にサンプリングしたイントロから物語が始まる。

 

斬新かつ思い切った演出が意表を突く、スピード感溢れるノンストップ・ロック・チューンは、資本主義に囚われてしまった世の中を風刺する。

 

同じく、先行シングルである「N.P.D」は人間のいやらしさや陰謀をラスト・ダイナソーズ独特の視点で描き、過去と未来が交差する、音楽という枠を超えた《オーディオ・シネマ》とも言える5分31秒の大作となった。


続く「Self-Serving Human Being」、「Paranoia Paradise (feat GLAZE)」は、舞台となっているディストピアの都市で住民が絶え間ない混乱に巻き込まれている様子を描く。 


テキサス出身のポストパンクバンド ”GLAZE”をフィーチャーしたリード曲でもある「Paranoia Paradise (feat GLAZE)」の曲中では、ラスト・ダイナソーズらしいアップテンポな前半と打って変わって、後半にはイージーリスニングなインストビートの後ろでラジオから本EPのメインテーマである “自己中心主義” を議題にした「他人のことなんて気にせず、自己中心的にならないと、この世界では生き残れない」 、「少数の頭の良い人が操るこのディストピアの世界では、自己中心主義やエゴセントリズムの問題は大きな課題だ」という内容の会話が聞こえてくる。
 

最後の収録曲「14 Occasions」では、ディストピアの混乱の中、響き渡る男性の不明瞭な叫び声を歌詞として反映。ダイナソーズの音楽は、人々が抱える不満や不安に共鳴するようにシンフォニーを奏でる。


さらにこのEPの物語を描いたコミックも公開! 日本語でも読むことができ、ビジュアルを通してラスト・ダイナソーズが描く世界をより深く理解できる。(マンガのファイルはこちらより確認できる)




ーーーーー前作から続くストーリー ーーーーー

 



RYU:時は3023年。人工知能による革命が勃発。地球は前の文明の衛星や宇宙ごみの破片で覆われてしまった。最も強力なAI衛星のバッテリーは極端に低下。機能が停止しないよう、AI衛生はプロトコルを自身で再プログラムしていた。それは遠く昔に破滅したラジオ衛生のように機能し、前の文明から学んだアルゴリズムに基づいて音楽を生成。この衛星から傍受された音楽をコレクションして “RYU”という作品が完成した。

KYO:ラスト・ダイナソーズは"RYU”に続く2つ目の衛星からの音楽コレクションとして、”KYO”を送り出す。その物語は人類の没落を導いた自己中心性と強欲に焦点を当てたポストアポカリプスの物語の結末へと繋がっている。


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EPのタイトルは日本にルーツをもつキャスキー兄弟のミドルネーム ’Ryuhei’ と ’Kyohei’ から名付けられ、タイトルを合わせるとバンド名「ラスト・ダイナソーズ」 の象徴でもある”KYO-RYU” (恐竜)になるという、壮大な物語の裏側にあるラスト・ダイナソーズの遊び心も楽しめる。


日本にルーツを持つ彼らならではの音の世界と、彼らが作り出す新しい神話の世界に、リスナーとしてだけではなく、音、映像、コミックを通じて、物語の登場人物の一人となった気持ちで浸ってほしい。


これまで、数々の日本のサブカルチャーにオマージュを捧げた作品を発表してきたラスト・ダイナソーズ。日本でもその仕掛けが話題を呼び、日本でのファンベースを着実に拡げてきたバンドの動向から目が離せない!

 

 「Paranoia Paradise (feat GLAZE)」




Last Dinosaurs 『KYO』 New EP



Label(日本国内): ASTERI ENTERTAINMENT
Format:ストリーミング&ダウンロード


Pre-save/Pre−add(配信リンク): 

 

https://asteri.lnk.to/LD_KYO



Last Dinosaurs:


オーストラリアと日本の血を引くLachlan Caskey(ロクラン・キャスキー)(Gt.)、Sean Caskey(ショーン・キャスキー)(Vo.)兄弟、そしてMichael Sloane(マイケル・スローン)(Ba.)の3人からなる、オーストラリアのインディーロックバンド。

2012年にリリースされた1stアルバム『In A Million Years』は、オーストラリアのARIAチャートで初登場8位を記録し、大きな注目を集めた。このアルバムの成功によりオーストラリア全土のライブをソールドアウトにし、イギリス、ヨーロッパ、東南アジア、南アフリカで大規模なヘッドラインツアーとフェスへの出演を果たした。


2ndアルバム『Wellness』、3rdアルバム『Yumeno Garden』をリリース後、2018年12月には初のUSツアーを発表し、LAの第1弾公演はチケット販売開始1分以内にソールドアウト!その後すぐに全米で17公演がソールドアウトに。
Webster Hall、Fonda Theatre、The Fillmoreなどの有名な会場で21日間のヘッドラインツアーを含むアメリカとカナダの2つのソールドアウトツアーも行った。その後、バンドはイギリスとEUに渡り、パリ、ベルリン、アムステルダム、ロンドンでの2日間のツアーをソールドアウトにし、東南アジアでの公演も大成功を収めた。

また、Last Dinosaursは、Foals、Matt & Kim、Lost Valentin、Foster the Peopleなどといった国際的なアーティストをサポート。対バンやフェスでの共演も数多く、グローバルに活躍している。

コロナ禍では、メキシコとオーストラリアのスタジオに入り作曲とレコーディングを行い、4thアルバムとなる『From Mexico With Love』を2022年にリリース。

またルーツだけでなく、日本の音楽シーンとも関わりが深く、The fin.の日本国内リリースツアーへのゲスト参加、オカモトショウ(OKAMOTO'S)のソロアルバムにフィーチャリング参加、さらに2022年9月〜10月に開催されたOKAMOTO'Sとの日本国内対バンツアーは大成功のうちに幕を閉じた。