Loma、新作アルバム『How Will I Live Without A Body?』の制作を発表 6月28日にSub Popからリリース

 

©Emily Cross


Lomaが3枚目のアルバム『How Will I Live Without A Body?2020年の『Don't Shy Away』に続くこの作品は、Sub Popから6月28日にリリースされる。Lomaはエミリー・クロス、ダン・ドゥジンスキー、ジョナサン・マイバーグによるトリオ。

 

アルバムのファーストシングル「How It Starts」は、エミリーが監督・出演したビデオとともに本日公開された。また、リサ・クラインによるアルバム・ジャケットとトラックリストは以下を参照のこと。


ニュー・アルバムを制作するため、バンドはイギリスの小さな石造りの家で再集結した。「重いコートを着て小さな電気ラジエーターを囲んで座っていると、私たちはお互いにどれだけ会いたかったか、そして一緒にいること自体が貴重なことだと気づいたのです」とマイブルグは回想する。


「”How Will I Live Without A Body?"は、ローリー・アンダーソンに触発され、彼女の作品のトレーニングを受けたAIと仕事をするチャンスを与えられた。マイバーグが2枚の写真を送ると、アンダーソンのAIが2つの詩を返信してきた。私たちはこれらの詩の断片を『How It Starts』と『Affinity』に使用しました」と彼は説明した。

 

「AIのセリフのひとつ、"身体なしでどうやって生きていくのか?"がアルバムの名前にぴったりだと気づいたんだ」

 

 

 「How It Starts」




2nd Single 「Pink Sky」

Loma
©︎Emily Cross


テキサスのオルタナティヴロックバンド、Lomaはニューシングル「Pink Sky」を公開した。Sub Popから6月28日に発売されるのセカンドシングルとなる。この曲はアンニュイなトリップホップ風の音の運びから、クラリネットや実験的なストリングスの音響が押し広げられ、アンビバレントなアトモスフィアに充ちた奇妙な音楽空間を生み出す。多くの楽器を使用出来なかったという限定性は、むしろロマの音楽の想像力を広げる役割を果たした。

 

先行公開されたリードシングル「How It Starts」に続く作品で、サブリナ・ニコルズ監督によるミュージック・ビデオも同時に公開されています。ミュージック・ビデオについては以下よりご覧下さい。


「このお茶目な小さな曲は、アルバムに遅れて追加された。イギリス南部の寒々とした白壁の部屋で録音したんだけど、最初はナイロン弦のギター、2ピースのドラムセット、カシオのキーボード、クラリネットだけで、楽器はあまり持っていなかった。でも、その挑戦が好きだった」

 

Lomaの新作アルバム『How Will I Live Without a Body?』はトリオのセルフ・プロデュースで、イギリス、テキサス、ドイツと三カ国にわたってレコーディングされた作品である。ダン・ダジンスキーがミックスし、ニューヨークのスターリング・サウンドでスティーヴ・ファローンがマスタリングを担当。全曲がグループによって作曲され、ユニークなAIの助言もあったという。


 
『How Will I Live Without a Body? 』は、パートナーシップ、喪失感、再生を意味していて、そして、私たちは孤独だという感覚との戦いについて歌った、ゴージャスで、ユニークで、奇妙なほど心安らぐアルバム。多くの曲には、落ち着きのないパルスの感覚がリアルに感じられる。表情のない登場人物たちが、出会いと別れを繰り返しながら漂い、絡み合ったり離れたりする。土臭く、オーガニックで、人間味にあふれ、クロスのクールでクリアな歌声に支えられている。

 

 

 「How It Starts」



3rd Single 「Affinity」

©︎Emily Cross


Loma(エミリー・クロス、ダン・ダジンスキー、ジョナサン・マイバーグ)はニューシングル「Affinity」をリリースした。3作目のアルバム『How Will I Live Without A Body』の最終シングル。

 

イントロのピアノと木管楽器のサンプリングから、エミリー・クロスの憂鬱なボーカルが続く。ジャズ・バラードをベースに置いたこのボーカルは同じシークエンスやフレーズを折り重ねるごとにバロックポップの雰囲気を帯び、”I found a home/I lost a friend”という対比的なフレーズはやや癖になるものがある。ドラムの生の録音を活かした乾いたプロダクション、木管楽器、ピアノのミックスは、ボーカルの印象と相まって、暗く美しいカタルシスを呼び覚ます。

 

今週末に発売される本作の11曲には、「How It Starts」、「Pink Sky」、そしてご紹介するアリソン・ベオンデ監督による「Affinity」の催眠術のようなオフィシャル・ビデオが収録されている。本作はブライアン・イーノのようなアンビエントサウンド、そして、録音で使用できる楽器が限られていたことにより、逆にバンドとしてのクリエイティビティは高められた。木管楽器がオルタナティヴロックサウンドの中に取り入れられ、新鮮味溢れる音響性を作り出す。

 

ミュージックビデオを手掛けたアリソン・べヨンデは次のように映像の趣旨を説明している。『Affinity』のビデオを作るにあたって、私は、集団で存在すると同時に一人で存在する、身体に宿る経験を探求する静かな瞬間を集めたいと思っていました。この曲は、私たちの存在にとって非常に重要な要素であり、生きていることの意味について考えるきっかけとなるような、柔らかで神秘的な時間の満ち欠けが特徴的な、波を連想させる転がるようなリズムに乗っている」



「Affinity」


・アルバムのレビューは下記よりお読み下さい。


REVIEW :  LOMA 『HOW WILL I LIVE WITHOUT A BODY?』 


Loma 『How Will I Live Without A Body?』



Label: Sub Pop

Release: 2024/06/28


Tracklist:


1. Please, Come In

2. Arrhythmia

3. Unbraiding

4. I Swallowed a Stone

5. How It Starts

6. Dark Trio

7. A Steady Mind

8. Pink Sky