UKポップの新星  Imogen and The Knife、シングル「Mother Of God」で鮮烈なデビューを飾る


UKの有力メディアに注目を浴びる"Imogen and The Knife"(イモージェン・アンド・ザ・ナイフ)は、弱さとコントロールの共存を表現し、デビュー・シングル「Mother Of God」で創造的なヴィジョンを描き出す。ソングライターとしての性質はもちろん、ロックテイスト溢れるパンチのあるナンバーによって今後、ロンドンのミュージック・シーンで注目を浴びる可能性が出てきた。

 

Imogen and The Knife(イモージェン・アンド・ザ・ナイフ)は、音楽表現におけるメタファーの達人である。シンガーソングライターは、"ザ・ナイフ "を反抗的な権力の奪還として用い、その名を通してきわめて説得力のある声明を打ち出している。彼女、そして歌手の人生を通じて重要なモチーフとして作用してきた”手術用のナイフ”は、今やイモージェンの芸術的表現を意味するものに生まれ変わった。その象徴は、歌詞にも実際の音楽性にも体現されている。


「Mother Of God」は、彼女の旅の始まりである。複雑なレイヤーを重ねたインストゥルメンテーションにテーマ性を融合させ、詩の一行一行が彼女のプロジェクトに関する意図を的確に反映している。個人的であり奥行きのあるこの曲は、新人のサウンドをニュアンス豊かに表現している。以下の歌詞を見れば、その文学的な才能がいかほどのものかご理解いただけるだろう。

 

ーー私を失望させたすべての人のモザイク  私は椅子を引き、私の痛みの使徒らのところへ安堵のあまり、ただ雨から逃れるため酒を飲んだ あなたは両手で銀の刃を握りしめていた 私を愛しているように笑った あなたが刻んだ私のイニシャル 私はなにかを話そうとしたが、後ろ向きでしか話すことができなかった ようやく床に着いたとき、ボートハウスが白亜に染まったーー


この曲のインスピレーションについて、イモージェンは次のように語っている。 「マザー・オブ・ゴッド! これが唯一のものであるはずがないというのは、対処しない限り、夢と痛みが去らないという目覚めの悟り。この曲が書かれた後、繰り返される夢は少なくともそうなったのだから」


破綻した人間関係を内面的に見つめたこの曲は、Imogen and The Knife(イモージェン・アンド・ザ・ナイフ)の世界に没入させてくれる。ギターが多用された陰鬱なヴァースと、コーラス中の奔放なホーン・セクションが織り成すダイナミックかつエクストリームな激しさは、アルバム全体の共通事項だ。オーケストラ・インストゥルメントとモダンなプロダクションの間で、ネオ・ソウル、R&B、ポップの要素がインパクトのある折衷的なアレンジに結実している。


説得力のあるリード・ヴォーカルに導かれ、イモージェンは魅力的なビジュアルを創り上げている。

 

 

「Mother Of God」