トロント/オンタリオ出身のインディーロックユニット、Ducks Ltd.(ダックス・リミテッド)がハートウォーミングな雰囲気あふれるニューシングル「When You're Outside」をリリースしました。
今回のシングルは未発表テイクで、最新作『Harm's Way』のセッションで録音されたものの、レコードに収録されなかったのだそうです。この曲は、Real Estateを彷彿とさせる良質なインディーロックソングとして楽しめ、言いたいことがシンプルであるがゆえ、琴線に触れるものがあるはず。ダックス・リミテッドは疎外感を感じている人々に'孤独ではないよと教えようとしている。
デイヴ・ヴェトリアーノがプロデュースしたこの曲は、ラット・ボーイズのジュリア・スタイナーとムーンタイプのマーガレット・マッカーシーのハーモニーをフィーチャーしている。以下よりご視聴下さい。
「『Harm's Way』制作の初期に書いた曲で、カントリー調のアイディアがたくさんアレンジに取り入れられていた時期だった」とシンガー/ギタリストのトム・マクグリーヴィは説明している。
「ジュリアとマーガレットと一緒にバッキング・ヴォーカルをやったとき、彼らはすぐに僕らがやろうとしていることを理解してくれて、曲を良くしてくれた。アルバムのシークエンスには合わなかったけど、ダックスの曲の中で今までやったことのないことをやっているから、それを世に送り出す方法が見つかって嬉しい。それを難しくしている誰かを支えようとすることについて歌っています。ある意味、無条件の愛。あるいは、少なくとも、限定された条件での愛・・・」
ニューシングルを聴くかぎり、なんとなくわかることは、バンドやミュージシャンにとって”何をしたのか”はさほど重要ではなく、音楽に合わせて”何を伝えたいのか?”がいちばん大切なのかもしれません。それがシンプルであり、純度が高くなればなるほど、多くの人々の心を掴む可能性がある。理想的な音楽とはいつも、なんらかのメッセージであり啓示でもあるべきなのです。
「When You're Outside」