Half Waif(ナンディ・ローズ)はウガンダ出身で、マサチューセッツ州で育ったシンガーソングライター。マサチューセッツにいた頃からソングライティングを始め、ケニオン大学で学習している。また、ハーフ・ウェイフはニュージャージーのインディーロックバンド、Pinegroveの創設メンバーとしても知られ、2014年頃から現在のソロ名義でのリリースを行っています。
今回、ハーフ・ウェイフは「Ephemeral Being EP」の制作を発表しました。2022年の「Portraits EP」に続く5曲収録のEPは、ANTI-から5月31日に発売されます。先行シングル「Big Dipper」がアルバムの発表と合わせて配信されています。本楽曲は、モダンクラシック、インディーロック、エレクトロニックをアートポップとして解釈したユニークなシングル。
「この曲は、答えを探して、何も見つけられず、また、探すことを歌った曲です」とハーフ・ウェイフことナンディ・ローズは声明の中で「Ephemeral Beingー北斗七星」について語っています。
「この曲は、私が自分の体からなかなか抜け出せずにいて、さまざまな悲しみに圧倒されていた時期に書かれました。ちょうど亡くなったばかりの仏教僧であるティク・ナット・ハンと、彼の『継続』という考え方にインスパイアされた。私たちは続いていく。この肉体は本来の私ではないのだから、一緒に笑い、私の手を握り、またすぐ再会できるように、さよならを言いたい」
「Big Dipper」
Half Walf 「Ephemeral Being」EP
Label:ANTI-
Release: 2024/05/31
Tracklist:
1.Service
2.Big Dipper
3.Heartwood
4.Ephemeral Being
5.Dreaming of Bears
Background:
冬から春にかけて録音された『Ephemeral Being EP』は、生命のはかなさに目を向けると同時に、自然とそのサイクルの継続を祝福しています。全5曲は、Half Waifが今年後半に発表する作品群の第1弾で、ローズは自然界に安らぎと希望を見出す。Heartwoodでは、彼女は自分自身を古代のオークの木に見立て、「Dreaming of Bears」では、仏教僧ティク・ナット・ハンの継続の思想にインスパイアされ、死後も続く愛する人の微笑みを川のカーブのように想像している。
リード・シングルの 「Big Dipper 」は、彼女が宇宙への信頼を失い、絶望へと落ち込んでいく。「誰も外を見ていないような気がしてならない」しかしおそらく、彼女はこうした自然への呼びかけの中で、神聖なものは別の場所にあるということを示唆している。
コンテンポラリー・クラシックとインディー・ロックやシンセ・ポップを大胆に融合させたアレンジに彩られた激しくも繊細なEPの楽曲は、砂岩、スズメ、海を目の前にした私たちはみな儚い存在なのであることを示し、音楽自体もスケールの大きさを思い起こさせる。人生の混乱に麻痺しそうになる時、私たちの信念が揺らぐ。最も絶望的になるとき、自然は私たちに明るいヴィジョンを与えてくれる。「人生は続く」とローズは発見する。「時にはもっと広い視野が必要なのかもしれない」ー Anti