ポルトガルのライブ・フェスティバル NOA ALIVE!のユニークなラインナップ  地域性と独自性を打ち出す

Nos Alive

ライブイベントは近年、イギリスやアメリカ、アジアにとどまらず、ヨーロッパやEU圏内でファンベースを獲得し市場を拡大させている。ポップスやロックアーティストが最近、世界ツアーでヨーロッパ地域でのライブ開催を重要視している。これはマーケットが拡大する余地があるとマネージメント、イベント主催者側が考えていることの証し立てともなる。以前は南米がライブ市場として魅力的でしたが、現在はヨーロッパ圏に試金石が残されているようです。

 

南ヨーロッパ/スペインのプリマヴェーラ等が一番有名なイベントですが、ポルトガルのリスボンの音楽フェスティバル、”NOS ALIVE!"も近年、注目を浴びるイベントの一つ。そして注目すべきは、ヘッドライナーに関しては他の大型フェスティバルと比べても遜色がなく、他の大型フェスティバルでは見られないアーティストや地元の出演者を盛り込んでいることでしょう。

 

NOS アライブの主催者は、7月11日から13日にわたって開催されるコレト・ステージ、コメディ・ステージ、WTF Clubbingのラインナップを発表しました。

 

7月11日~13日には、アルジェスのマリティモ通り(Passeio Marítimo de Algés)で、パール・ジャム、スマッシング・パンプキンズ、デュア・リパ、タイラ、アーケイド・ファイアなどのアーティストが集結するラインナップが開催される。


7月11日のWTF Clubbingは、ポルトガルのエージェンシー、Match Attackのキュレーションによって企画される。Âme Live B2B Trikk、Awen B2B Djeff B2B Xinobi、Bateu Matou、Conhecido João、Conjunto Corona、Fresko B2B Vallechi、Silly、ZenGxrlが出演します。翌々日の7月13日には、アラン・ディクソン、エラ・ナイト、エメラルド、マティサ、シャウスDJセット、ヴィタリック、ワークス・オブ・インテントをフィーチャーした2年連続の「Decked Out!」等、DJセットやクラブミュージックの熱狂を野外ステージに持ち込む。


フェスティバルの初日(7月11日)は、実験音楽や現代音楽のような一般的なフェスティバルでは見られないようなスペシャルなミュージシャンの出演も予定されている。

 

アルアーダ・ムジカのキュレーションによるコレト・ステージは、ピアニストで作曲家のイネス・アペナスのパフォーマンスで幕を開け、ティポのインディー・フォーク、ジョアン・ナオ&リル・ヌーン、リカルド・クラヴィダのエクスペリメンタル・フュージョン、QUANTのエレクトロニック・ビートが続きます。7月13日には、カタリーナ・ブランコ、キャピタル・ダ・ブルガリア、マルキーズ、イサ・リーン、グルーヴ・アルマンダの出演が決定しています。


また、リスボンの音楽フェスは都市型フェスティバルとして相応な規模を確保している一方、地域密着型のイベント性を重視しているようです。特に、南欧圏のコメディアンを優遇し、音楽フェスにユニーク性を提供している点は独自性を打ち出したと言える。

 

コメディ・ステージは、ポルトガル初の試みで、ジルマーリオ・ヴェンバ、ベアトリス・ゴスタ、ダリオ・ゲレイロ、エドゥアルド・マデイラ、それから、コメディ活動25周年を迎えるフェルナンド・ローシャらが出演予定。NOSアライブ2024は、7月11日から13日まで、アルジェスのマリティモ通りで第16回目のイベントが開催されます。詳細についてはnosalive.comをご覧ください。