アイルランド出身の5人組、Fontaines D.C.がニューシングル「Favourite」の自主制作ビデオを公開した。この曲は彼らの次のアルバム『Romance』のセカンドシングル。「Favourite」はファウテインズ・D.Cの新しい可能性を示唆しており、スコットランドのギター・ポップにアイルランドの哀愁を添えている。この曲には従来になくバンドのセンチメンタルな一面が反映されている。
プレスリリースの中で、バンドのグリアン・チャッテンは「Favourite」を「この終わりのないサウンド、幸福感から悲しみへの連続的なサイクル、永遠に回転する2つの世界」と表現している。
ビデオは、ギタリストのカルロス・オコネルが生まれ育ったマドリッドで撮影された。また、各メンバーの幼少期の映像も使用されている。
さらにファウテインズ・D.Cは秋の北米ツアーの開催を発表した。9月20日から10月20日までの1ヶ月間行われるツアーで、ニューヨークのバンド、Been Stellarがオープニングアクトを務める。
バンドの4枚目のアルバム『Romance』は、2022年の『Skinty Fia』(イギリスとアイルランドのアルバムチャートで1位を獲得)、2020年のグラミー賞ノミネート作『A Hero's Death』、2019年のマーキュリー賞ノミネート作『Dogrel』に続く作品だ。本作で彼らは初めてプロデューサーのジェームス・フォードと仕事をしている。フォードは、アークティック・モンキーズ、ブラー、デペッシュ・モード、フォールズ等の作品を手掛けたUKロックの敏腕プロデューサーである。
バンドはアイルランド/ダブリンで結成されたが、近年はロンドンに活動拠点を移している。グリアン・チャッテン(ヴォーカル)、カルロス・オコネル(ギター)、コナー・カーリー(ギター)、コナー・ディーガン(ベース)、トム・コル(ドラム)が参加している。新作アルバムの構想は、アークティック・モンキーズのアメリカ、メキシコ・ツアー中に生まれ始めた。
Fontaines D.C.の新作アルバム『Romance』はバンドの最もスピリチュアルな一面が現れたもので、ボーカルのチャッテンは、日本の漫画『Akira』に触発を受けたとも語る。8月23日にXL Recordingsから発売される新作アルバムは今年のロックミュージックの最大の注目作となりそうだ。
「Favourite」