トルコ出身で現在はグラスゴーに在住する電子音楽家、Isik Kral(イシク・クラル)がニューアルバム『Moon In Gemini』のリリースを発表した。RVNGから9月6日にリリースされる。
このリリースの収益の一部は、モル・チャトゥ女性シェルター財団に寄付される。同財団は、連帯センターとシェルターにおける社会的活動を通じて、自由で平等な条件のもと、ジェンダーに基づく差別や男性からの暴力に妨げられない生活を築く女性たちを支援している。
クラルの電子音楽は聞き手を幻想的で童謡的な可愛らしい世界へと誘う。彼の音楽は受け手の心に平穏をもたらしてくれる。
「ムーン・イン・ジェミニの曲は、リスナーに届くまで時間がかかることも、ゆっくりであることも気にしない」とイシクは言う。「このフレーズが、ある物、ある時間、ある場所を同時に表現するのに使われるのが面白かったんだ」
アルバムの大部分は、トルコのアマスィヤとイシクの現在の住まいであるグラスゴーの間で、家庭内とスタジオの両方のレコーディング環境で実現され、さらに彼の個人的なレコーディング・アーカイブから発掘されたトラックが、みずみずしい色合いを与えている。
トルコで育ち、マイアミ、ヘルシンキ、グラスゴーで音楽エンジニアリングを学びながら録音した街角の音など、彼の人生と仕事の過去15年にわたる未発表曲や未完成のアイデアを再構築するための肥沃な空間としてこのアルバムは生まれた。
ニーナ・シモン、オルダス・ハーディング、グリズリー・ベアーのエド・ドロステなど、時に誤解されることもあるが、象徴的なシンガーを聴いてインスパイアされたイシクは、『ムーン・イン・ジェミニ』で、斬新なレコーディングやミキシングのテクニックを試しながら、自分の声のための新しい空間を切り開くことを目指した。
アマスィヤにある彼の叔母の農家で、3週間にわたるレコーディング・セッションの間に録音されたこの作品では、イシックのヴォーカルがミックスの高い位置で、前面に、そして中心に、新たな表現力を発揮している。
『双子座の月』は、自然のイメージと子守唄のような音色が溢れる。日常の不思議に満ちた音を聴き、感じ、その詩が完璧に不完全である状態、目に見えないものが一歩前に踏み出す状態、勇敢な亡霊があらゆる場所で待ち構え、遊びが魂を豊かにする状態、鳥のさえずりが太陽の光を浴びた午後を満たし、魅惑的な夜へと私たちを羽ばたかせる状態にチューニングを合わせる。
イシク・クラル『Moon In Gemini』はレコード、日本輸入盤CD、デジタル盤で2024年9月6日にリリースされる。(日本盤はPlanchaから発売)
「Almost a Ghost」
Isik Kural 『Moon In Gemini』
Label: RVNG(国内盤はPlancha)
Release: 2024年9月6日
Tracklist:
01. Body of Water
02. Prelude
03. Almost a Ghost
04. Grown One Iota
05. Interlude
06. Redcurrants
07. Mistaken for a Snow Silent
08. Gül Sokağı
09. Stems of Water
10. After a Rain
11. Behind the Flowerpots
12. Daywarm Birds
13. Birds of the Evening
14. Most Beautiful Imaginary Dialogues