Joan As Police Woman(ジョーン・アズ・ポリス・ウーマン)、 ニューアルバム『Lemons, Limes & Orchids』を9月20日に発売

 

Joan As Police Woman

アメリカのミュージシャン、Joan As Police Woman(ジョーン・アズ・ポリス・ウーマン)はメイン州出身で、現在、ニューヨークを拠点に活動する注目のシンガーである。ジョーン・アズ・ポリス・ウーマンはオルタナティヴ・ソウルの枠組みで紹介されることがあるが、その歌声は少なくとも、単一のジャンルに収められるようなものではなく、未知の可能性に充ちあふれている。

 

古典的な60.70年代のファンクソウルを踏襲したマディーなギターラインはジェイムス・ブラウンの伝説を次世代へと進める。そして、グルーヴィーでハートウォーミングなボーカルの融合は、本格派のR&Bシンガーの系譜にある。歌声にはモータウン等のノーザンソウルからのフィードバックがあり、フランクリンを彷彿とさせるスモーキーな本格派のアルトの歌声だ。オルタネイトという古びた言葉を盾にせぬシンガーの意気込みがリードカットに表れている。PIASのリリースらしいモダンなR&Bではありながら、クラシカルなテイストが含まれているのが素敵だ。

 

ソウルミュージックというのは、悲しみの底から勇敢に立ち上がることを意味している。先行シングルとして公開された「Long For Ruin」は悲哀を出発点とし、それに静かに立ち向かうような勇ましさに満ち溢れている。ジョーン・アズ・ポリス・ウーマンが実存的な嘆きの中にいることを感じさせる。悲嘆に暮れる現在の世界情勢に疑問を投げかけ、自省しているが、それ以上に、進行中の社会の腐敗と荒廃に積極的に関与している人間の役割に疑問を投げかけている。


この曲の始まりとインスピレーションについて、ジョーン・アズ・ポリス・ウーマンはこう語っています。

 

「この曲は、人類が自分自身から意志を持って遠ざかっているように見えることに言及しています。耳を傾けること、共通点や思いやりを見つけること、コミュニケーションや愛から遠ざかっている。私たちは自分自身を破壊しようとしているように見える。資源を共有することを望んでいないように見える。私たちは自分自身から、ひいてはお互いから目を背けているかのようです」

 

本作のレコーディングでは、グラミー賞を受賞した伝説のミュージシャン、メシェル・ンデゲオチェロがベースを担当した。ギターはクリス・ブルース(シール、トレヴァー・ホーン、アラニス・モリセット)。キーボードは、ダニエル・ミンセリス(セント・ヴィンセント、デヴィッド・バーン、エルヴィス・コステロ&ジ・インポスターズ)。ドラムは、パーカー・カインドレッド(ジェフ・バックリー、リアム・ギャラガー)とオットー・ハウザーが参加している。

 

ニューアルバムの制作について、ジョーン・ウーマンは次のように語っています。「自分の声を本当にフィーチャーしたアルバムを作る準備はできていました。基本は昔のように、バンドと一緒に生で歌うようにレコーディングしました。私の親友は、これは私が今まで作った中で最もセクシーなアルバムだと言ってくれたわ。正直言えば、彼女の言う通りだと思っています」


『Lemons, Limes & Orchids』は2021年にリリースされた『The Solution Is Restless』以来のプロジェクトとなる。10月には、ロンドンのユニオン・チャペルをはじめ、グラスゴー、マンチェスター、ベルリン、パリなどでの大規模なヨーロッパ・ヘッドライン・ツアーが予定されている。

 


 「Long For Ruin」

 

 

 

2nd Single  「Back Again」

Joan As Police Woman

 

アメリカのシンガー・ソングライターでマルチ・インストゥルメンタリストのJoan As Police Woman(別名ジョーン・ワッサー)が「Back Again」を公開した。

 

リード・シングルのリリース時にも述べた通り、PIASらしいアーバンでスタイリッシュなR&Bとして聴くこともできるものの、Joan As Womanの歌唱法には80年代のアーバンコンテンポラリー以前のノーザン・ソウルやモータウン・サウンドからの影響が含まれている。いわば古典的なブラックミュージックの渋さを兼ね備えているのだ。これらの古典的なソウルが複数のミュージシャンと現代的なレコーディングと合わさり、どのような作品となるのかに注目したい。


『Lemons, Limes, and Orchids』は、ジョーン・アズ・ポリス・ウーマンにとって2021年の『The Solution Is Restless』以来の復帰作となる。同アルバムは、アフロビートのパイオニアである故トニー・アレンとマルチディシプリナリー・アーティストのデイヴ・オクムとのコラボレーションであった。今度のアルバムは、印象的な様々な才能とのコラボレーションに位置づけられる。

 

メシェル・ンデゲオチェロ(ベース)、クリス・ブルース(ギター)、ダニエル・ミンセリス(鍵盤)、パーカー・キンドレッド、オットー・ハウザー(2人は交互にドラムを叩いている)の参加はアルバムをより洗練させる要因ともなった。


「Back Again」のインスピレーションについて、ワッサーはプレスリリースで次のように語っている。 

 

「曲は日記のように私の中に入ってくる。この曲は、偉大なモータウンの曲の多くがそうであったように、ポップ・ソングの楽観主義とバラードの言葉を融合させたものだ。誰かを説得して戻ってくるのに、これ以上のアングルがあるだろうか?」

 


「Back Again」

 

 


3rd Single 「Full-Time Heist」


 

 

優れた6人組、ザ・ソリューション・イズ・レストレスを経て、ジョーン・ワッサーがソロ・アルバム『Lemons, Limes & Orchids』をいつもの別名義、ジョーン・アズ・ポリス・ウーマン名義でリリースする。エレガントでリラックスしたサウンド・ミックスはジャンルの境界線上にあり、彼女の紛れもないヴォーカルがアレンジを時代を超えたソウル・R'N'Bの魅力で包み込んでいる。彼女の生涯のリファレンスがニーナ・シモンであることは偶然ではなく、彼女の献身的な姿勢と相まって、ジャズからエッセンスとエレガンスを受け継いだ作品の座標を与えている。


最初のシングル『Long For Ruin』は、セピア色のダウンテンポで、マーク・リボのようなギターがサイケデリックな重厚さと対をなしている。この曲は、アルバム全体と同様、愛と喪失について歌っているが、同時に西洋の崩壊とそれに続く集団的な混乱についても歌っている。


また、この曲は、人類が自分自身から意図的に遠ざかっているように見えることを指している。耳を傾けることも、共通の基盤や思いやり、コミュニケーション、愛を求めることもない。私たちは自滅しようとしているように見える。資源を共有することを望んでいないように見える。私たちは自分自身から、ひいては互いから距離を置いているように見える。


10枚目のスタジオ・アルバムからのセカンド・シングルは『バック・アゲイン』というタイトルで、カーティス・メイフィールドやマーヴィン・ゲイの方向性をしっかりと指し示す、ファンクとソウルをミックスしたシンコペーションのベースがドライブする。三作目として紹介するのは、これらの要素を前述のニーナ・シモンの伝統と結びつけた繊細な『フルタイム・ハイスト』だ。ピアノがリードする『ジョーン・アズ・ポリス・ウーマン』は、褒められたいという欲求に溺れた人間との出会いを振り返る。


この曲は、モータウンの名曲の多くがそうであったように、ポップ・ソングの楽観主義とバラードの言葉を融合させている。誰かを説得して戻ってくるのに、これ以上の見込みがあるだろうか?


『Lemons, Limes & Orchids』は、一流のミュージシャンによって作曲された作品であることは、最初の一音で瞭然である。ワッサーの他には、グラミー賞受賞者のメシェル・ンデゲオチェロがベース、クリス・ブルース(シール、トレヴァー・ホーン、アラニス・モリセット)がギター、ダニエル・ミンセリス(セント・ヴィンセント、デヴィッド・バーン、エルヴィス・コステロ&ジ・インポスターズ)がキーボード、パーカー・キンドレッド(ジェフ・バックリー、リアム・ギャラガー)とオットー・ハウザーが交互にドラムを叩いている。


「Full-Time Heist」

 

 

ジョーン・アズ・ポリス・ウーマンの新作アルバム『Lemons, Limes & Orchids』は9月20日にPIASからリリースされます。

 


 Joan As Police Woman 『Lemons, Limes & Orchids』




Label: Play It Again Sam

Releas: 2024年9月20日

 

Tracklist:

 

1. The Dream 

2. Full Time-Heist 

3. Back Again 

4. With Hope In My Breath

6. Started Off Free 

7. Remember The Voice 

8. Oh Joan 

 9. Lemons, Limes and Orchids 

10. Tribute To Holding On 

11. Safe To Say 

12. Help Is On It's Way