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ロンドンのシンガーソングライター、Naima Bock(ナイマ・ボック)は『Below a Massive Dark Land』を発表した。Sub Pop/Memorials of Distinctionから9月27日にリリースされる。
この発表と同時に、リード・シングル「Kaley」(監督:キャシディ・ハンセン)のビデオと、シングル「Further Away」(監督:ガイア・アラリ)に付随するアニメーション・ビジュアライザーが公開された。
この曲について、ナイマ・ボックはこう語っている。 「''Kaley''はツーソンの友達の家に滞在している間に書いた曲で、少なくともそこで完成した。裏切りと、それに続く方向性の欠如について歌っている。その当時は、他の誰のためでもなく、私自身のための "計画 "も "道 "もなかった」
「"Further Away "は、ギリシャでミニ・ブズーキを学ぼうとしていたときに、誰かに会いたくて書いた曲だ」
Below a Massive Dark Land』は、主にジャック・オズボーン(ビンゴ・フューリー)とジョー・ジョーンズがプロデュースした。
レコーディングはノース・ロンドンのクリプトで行われ、オリバー・ハミルトン(caroline, Shovel Dance Collective)とボック自身がプロデュースとアレンジを担当。コラボレーターであるジョエル・バートンと編曲した『Giant Palm』とは異なり、新作の作曲はほとんど一人で行った。
「私とジョエルが一緒に仕事をしなくなってから、自分でアレンジをするのは不可能に思えたんだけど、ヴァイオリンを習い始めた。演奏するのは簡単じゃないけど、メロディーを書くのは簡単なんだ。何かに誇りを持てるようになるために必要だったと思う。それがわたしなんだ!いい気分」
「Kaley」
「Further Away」
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ナイマ・ボック(Naima Bock)はニューシングル「Gentle」を発表した。「Kaley」と「Further Away」に続くこの曲は、エリー・ウィンターとソフィー・リンカーンが監督したビデオと同時に公開された。
「この曲とは2、3年一緒に暮らしてきた。この曲は、私の人生の様々な部分をコピー・アンド・ペーストしたようなもので、それぞれの詩は、私が置かれていた状況や私自身の異なるバージョンとなっている。どれも現実にはリンクしていないけれど、この曲の中ではひとつにまとまっていて、私には一体感と満足感が残る。リスナーが歌詞をどのように受け取ってもいいようにしたい。この曲は、私が演奏する曲の中で最も好きな曲であり、最も好きな曲のひとつである」
エリー・ウィンターとソフィー・リンカーンはこうコメントしている。
「ビデオのための私たちのジャンプ・ポイントは、"あなたは私が優しく、壊れやすく、若くいることを望んでいる "という歌詞から始まる。私たちはナイマを、見せかけの女性らしさだけでなく、お気楽なセンスも感じさせるキャラクターに仕上げた。二次元のものを三次元のものの代わりに使うことで、現実と作り物の世界を混ぜ合わせ、この曲のテーマである期待、与えられた役割、適合性を演じようとした」
「Gentle」
Naima Bock(ナイマ・ボック)は、ニューシングル「Feed My Release」を発表した。ささやかなアコースティックギターの弾き語りのスタイルを選び、古典的なフォークソングに回帰している。ブラスの演奏を追加し、ワールドミュージックの要素を控えめに押し出している。
ここにブラジルのサンパウロ近郊で育った歌手のコスモポリタンとしての姿を窺い知れる。同曲を聴くと分かる通り、音楽というスタイルは、制作者の人間性を鏡のように生々しく映し出す。音楽という媒体は万物を表し、製作者のいかなる些細な性質をも見落とすことがない。どのような脚色や演出が施されようとも、目を閉じれば、その本質は鮮明に浮かび上がって来る。
先行公開された2曲のシングルと同じように、オーガニックな雰囲気を持つ柔らかなポップスであることは明瞭だが、より大切なのは「この音楽には不自然さがない」ということである。背伸びをすることも偶には必要だけど、アーティストは等身大の自分自身を見つめるかのように、サラリとしたボーカルを披露する。そしてこの点に意外と胸に迫る何かが込められている。
ナイマ・ボックは「Feed My Release」について次のように語っている。
「『Feed My Release』は、ほとんど後悔について歌っている。ヴァイオリニストのオリバー・ハミルトンと一緒に歌い始めるまでは、長い間レコーディングする価値がないと思っていた曲なんだ」
「その後、ホリー・ウィテカーが素晴らしい歌声で加わり、キャシディ・ハンセン、クレム・アップルビー、マイター・ウェグマンも銘々のパートを加えて、今の形の曲が誕生した!! この曲はとても共同作業的なアレンジ&レコーディングで、みんなの貢献は本当にそれぞれのものなんだ」
ナイマ・ボックはロンドンのバンドGoat Girlを飛び出し、ソロ・アルバムで全く別の音楽性へと突き進んだ。ファースト・アルバムは、アメリカの主要メディアから大きな支持を獲得している。セカンド・アルバム『Below A Massive Dark Land』は9月27日にSUB POPから発売予定。
「Feed My Release」
Naima Bock 『Below a Massive Dark Land』
今日、ナイマ・ボックは2024年の夏と秋に「Below a Massive Dark Land」を宣伝する海外ツアーの日程も発表した。デビュー作『Giant Palm』の成功により、大規模ツアーが始まった。シンガーは、ロンドンのEartHを含むヘッドライン・ツアーや、A. Savage、J Mascis、Squid、Rodrigo Amarante、Arab Strap、Katy J Pearson、This is the Kitなどのアーティストのサポート・ショーを行ってきた。