Why Bonnie、セカンド・アルバム『Wish on the Bone』を発表 8月30日にリリース

 

©Julia Khiroshilov

通年のリリース情報を通じて、春先から夏場にかけて注目のアルバムが量産されるが、その合間を縫うようにして、秋ごろにかけてひっそりと面白い作品が発売されることがある。もしかすると、ブレア・ハワートンを擁するWhy Bonnieの二作目のアルバムもそうなるかもしれない。

 

オルタナティヴロックバンド、Why Bonnie(ホワイ・ボニー)は、出身地のテキサスからニューヨークに拠点を移し2022年にデビューアルバム『90 In November』をKeeled Scalesから発表し、耳の早いコアなオルタナティヴロックファンに注目を集めた。

 

音楽シーンにインパクトを与えるまでにはいたらなかったものの、ニューヨークの5人組のファーストアルバムは、以降のインディーロックとアメリカーナの融合のトレンドを予兆していた。タイトル曲、「Nowhere In LA」、「Hot Car」等、南部への郷愁を込めたエモーショナルなロックソングが、ミネアポリスのReplacementsのような特異な音楽的な印象に縁取られていた。

 

Why Bonnieは、2024年に入り、Fire Talkと新しいリリースのライセンス契約をかわしたことについて、資本主義の重さについて考えたとフロントパーソンはシンプルな言葉を添えていた。Bnny、Wishy、Cola,Packs、Mandy Indianaなど、今をトキメク魅力的なアルトロックのロースターを複数抱えるカナダのレーベルとの契約は、バンドが宣伝的なバックアップを得たことになる。

 

新作アルバム『Wish on the Bone』は、ブレア・ハワートンがジョナサン・シェンクと共同プロデュースを行った。アルバムには先行配信されたシングル「Dotted Line」と合わせて新曲「Fake Out」が併録される。


バンドのブレア・ハワートンによれば、「そうであることを不可能にする世界で、本物であろうとすること」について歌っている。

 

 

 「Fake Out」

 

 

ボーカリストはブレア・ハワートンはこの2年間で大きな心境の変化があったと回想し、同じやり方にこだわらないことが大切だと述べている。

 

「あのアルバムから私は変わったし、これからも変わり続けるだろうと信じている。もしかしたら、2年後の私は全く同じ人間ではないかもしれない」


この言葉は、人間的な成長だけを反映するにとどまらず、バンドの音楽が歳月とともに変化せざるをえないことを表している。ボーカルのハワードンは、このことをファッションに喩えている。


「音楽的に新しい帽子をかぶってみた。このアルバムには、まだカントリーも入っているんだけど、1つのことに固執しようとは考えていなかった。より大胆に、より自己主張することを学び、自分自身を信頼するようになった個人的な経験は、私の音楽にもしたたかに受け継がれていると思います」


Why Bonnieのニューアルバム『Wish on the Bone』は8月30日にFire Talkからリリースされる。

 

 

Why Bonnie 『Wish on the Bone』



Label: Fire Talk

Release: 2024年8月30日


Tracklist:


1. Wish On The Bone

2. Dotted Line

3. Rhyme or Reason

4. Fake Out

5. Headlight Sun

6. Green Things

7. All The Money

8. Peppermint

9. Three Big Moons

10. Weather Song

11. I Took The Shot