ジェームス・マンゴールド監督によるボブ・ディランの伝記映画『A Complete Unknown』が2024年12月に上映予定 予告編が公開される

『A Complete Unknown』

 

今年3月、アカデミー賞俳優、ティモシー・シャラメがニューヨークで新作映画の撮影を行っているという噂が流れた。

 

最初の報道では、シャラメが緑のジャケットにオレンジのスカーフ、ペーパーボーイの帽子をかぶり、手にギターを持ち、黄色のバックパックを持って街を歩き回る姿が目撃されたが、ついにディランの伝記映画の新作がサーチライト・ピクチャーズから配給されることが公となった。

 

ジェームズ・マンゴールド監督(『Girl Interrupted』、『Walk the Line』など)の新作ボブ・ディラン映画『A Complete Unknown』が2024年12月に公開される予定である。今回、ティーザー予告編第1弾が公開された。ボブ・ディラン役のティモシー・シャラメ(彼はこの映画で「A Hard Rain's a-Gonna Fall」でも歌も披露している)、ジョーン・バエズ役のモニカ・バーバロ、ピート・シーガー役のエドワード・ノートンが登場する。以下より予告編をご覧下さい。

 

Official Trailer

 

マンゴールド監督が伝記映画ではなく「群像劇」と表現したこの映画には、エル・ファニング、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノルベルト・レオ・ブッツ、スクート・マクネイリーらも出演し、ディランが1961年にニューヨークに到着してから、1965年にニューポート・フォーク・フェスティバルでエレクトリックなパフォーマンスを披露するまでを描いている。


19歳のボブ・ディランがポケットに2ドル入れてニューヨークにやってきて、3年のうちに世界的なセンセーションを巻き起こす。もちろん、彼のスターが高まるにつれて、ある時点でレジェンドたちを追い抜くことになる。映画には、ウディ・ガスリー、ジョーン・バエズ、ピート・シーガーなど、当時の著名人も登場するとの噂がある。

 


ボブ・ディランに扮するティモシー・シャラメ

今回、米/ローリング・ストーン誌のインタビューに応じたジェームス・マンゴールド監督は、「ボブ・ディランを、"ああ、今なら彼を理解できる "と思わせるような、単純なことを解き明かす単純な人物にはしたくなかった」と語っている。

 

「彼を知った今、それは不可能だと思う。また彼が人生の大半を、誰からもそのような行為をされないように過ごしてきたことも明らかだと思う。誰かを単純なエピファニーのような、フロイト的な人生史の筋書きのようなものに落とし込むというのは、本質的に還元される行為なんだ」


一方、ディラン自身は、ウィリー・ネルソンのアウトロー・ミュージック・フェスティバルの一環としてツアー中で、1974年のツアー復帰に焦点を当てた大規模な新しいボックス・セットが発売される予定だ。