American Footballのセルフタイトル及びデビューアルバム は、エモの名盤として知られている。今回、シカゴのポリビニールは25周年を記念してリマスターエディション+カバーアルバムを発表した。カバーアルバムにはTortoiseのジョン・マッケンタイア、アイアン&ワインなどが参加している。
Cap N' Jazzの後継バンドであるアメリカン・フットボールのメンバーの学生としてのジレンマ、そしてまたセンチメンタルな側面を表し、そして先行きの不透明な2000年代前後の社会全体の気風を反映していた。このアルバムのアートワークに収められたイリノイ州シカゴの郊外にある家屋のファサードはエモの持つ雰囲気を決定づけた。
しかし、当時はアメリカンフットボールよりも、Braidのようなバンドの方が地元のシーンでは人気が高かった。このファーストアルバムが正当な評価を受けるにはかなり長い時を必要とした。
ーー『American Football』は1999年秋にリリースされた。当時、ポリヴィニールはまだ3年目で、ダーシーと私がダンヴィルの2LDKの家で運営していた。ダーシーと私はマイク、スティーヴ・ホームズ、スティーヴ・ラモスと友人で、アメリカンフットボールは、みんなが大学に通っている間、アーバナの地下室やDIYショー・シーンで演奏していた。
彼らはバンドを記録するためにLP1をレコーディングし、卒業後、みんなが進級するときに別れた。私たちはこのアルバムが大好きで、誰にも聴かれることのない短命なカレッジ・バンドのアルバムとして風化してほしくなかった。だから、シーンを記録するという精神で、とにかくレコードをリリースすることに決めた。
25年経った今、ポリビニールとアメリカン・フットボールの関係がいかに特別なものであったかは、決して忘れられない。ーーCo-Founder Polyvinyl Record Co. Matt Lunsford 2024
アメリカン・フットボールの記念すべきデビュー作のオリジナル・マスター・テープを何年もかけて探し求め、それを適切にレコーディングするマシンを探し求めた結果、LP1はオリジナル・エンジニアのジョナサン・パインズによって、最初に録音された場所と同じアーバナのプライベート・スタジオで愛情を込めてリマスタリングされた。1999年春に4日間でレコーディングされた『アメリカン・フットボール』(25周年記念盤)は、これまで以上にシャープで深みのあるサウンドに仕上がっている。
さらに、この新エディションは、アイアン&ワイン、エセル・カイン、マンチェスター・オーケストラ、ブロンドシェルなど、才能あるアーティストをフィーチャーした『American Football (Covers)』と共にリリースされる。
この独創的にプログラムされたセットは、アメリカン・フットボールが最終的に 「エモ・リバイバル 」に拍車をかけただけでなく、彼らの歌とサウンドが世代、ジャンル、そして地理的な境界をいかに越えたかを浮き彫りにしている。ストリングスに覆われたイマジネーション豊かなフォーク、インターナショナル・ポップ、インストゥルメンタルの素晴らしさ、そしてオープンロード・シューゲイザーの驚異 - LP1 (Covers) は、この9曲がいかに重要な存在であり続けているかを証明している。
アメリカン・フットボール(25周年記念エディション)は、24ページのブックレット付きで、スポット・エンボスとシルバー箔のゲートフォールド・パッケージ、そしてアメリカン・フットボール(カヴァーズ)は、ホワイト&ゴールド&ブルースプラッター・ヴァイナルで、どちらも10月18日発売。
本日、アイアン&ワインがプロデューサーのブラッド・クック(ワクサハッチー、ボン・アイヴァー、インディゴ・デ・スーザ)とレコーディングした「Never Meant」が、サム・ボー主演のオフィシャル・ミュージック・ビデオとともに公開された。
「隣人のブラッド・クックと私は、少し前から何か仕事をしたいと思い合っていた。このプロジェクトについて聞かれた時、完璧なチャンスだと感じた。特に、アメリカンフットボールのファンにとって意味のある曲だとわかっていたからね。このプロジェクトに参加できることを光栄に思うし、正当な結果を残せればと思っている。」 - サム・ビーム(アイアン&ワイン)
「アイアン&ワインの最初のレコードが出たとき、それはタウンズ・ヴァン・ザントとエリオット・スミスの間の針だった。 ニック・ドレイクがフガジを聴きながら成長し、ベッドルーム・アート・フォークを作るようになったような感じだった。 言い換えれば、もし私たちが22歳ではなく28歳で最初のレコードを出したとしたら、まさに私たちが作っていたであろうものだった。 サム・ビームは素晴らしいソングライターであり、曲の解釈者である。」- スティーブ・ラモス(アメリカンフットボール)