アメリカのシンガー・ソングライターでマルチ・インストゥルメンタリストのJoan As Police Woman(別名ジョーン・ワッサー)が「Back Again」を公開した。
リード・シングルのリリース時にも述べた通り、PIASらしいアーバンでスタイリッシュなR&Bとして聴くこともできるものの、Joan As Womanの歌唱法には80年代のアーバンコンテンポラリー以前のノーザン・ソウルやモータウン・サウンドからの影響が含まれている。いわば古典的なブラックミュージックの渋さを兼ね備えているのだ。これらの古典的なソウルが複数のミュージシャンと現代的なレコーディングと合わさり、どのような作品となるのかに注目したい。
『Lemons, Limes, and Orchids』は、ジョーン・アズ・ポリス・ウーマンにとって2021年の『The Solution Is Restless』以来の復帰作となる。同アルバムは、アフロビートのパイオニアである故トニー・アレンとマルチディシプリナリー・アーティストのデイヴ・オクムとのコラボレーションであった。今度のアルバムは、印象的な様々な才能とのコラボレーションに位置づけられる。
メシェル・ンデゲオチェロ(ベース)、クリス・ブルース(ギター)、ダニエル・ミンセリス(鍵盤)、パーカー・キンドレッド、オットー・ハウザー(2人は交互にドラムを叩いている)の参加はアルバムをより洗練させる要因ともなった。
「Back Again」のインスピレーションについて、ワッサーはプレスリリースで次のように語っている。
「曲は日記のように私の中に入ってくる。この曲は、偉大なモータウンの曲の多くがそうであったように、ポップ・ソングの楽観主義とバラードの言葉を融合させたものだ。誰かを説得して戻ってくるのに、これ以上のアングルがあるだろうか?」
「Back Again」