Lana Del Rey & Quavo  コラボレーションシングル「Tough」でオルト・カントリーの新時代の到来を告げる

 

Quevo & Lana Del Rey

 

米国の実力派シンガーとイタリア人ラッパーという異色のコラボが実現した。ラナ・デル・レイ(Lana Dey Rey)とクァーヴォ(Quavo)はカントリーの新時代の到来を告げる。カントリーやフォークそのものが古いという考えこそすでに色褪せはじめていることをこの曲は明らかにする。

 

シングル「Tough」のリリースにより、両者はポスト・マローンやビヨンセのようなヒップなアーティストと並び、2024年にカントリーへ転向する。このコレボレーションシングルは以下よりご視聴ください。


両者は、6月20日にボストンで開かれたデル・レイのコンサートのステージでこの曲を初披露。

 

ーー使い古された革のブーツの靴擦れのようにタフ/ブルーカラーで赤土のような態度/真鍮でできた38口径のようにタフ/おじいちゃんのグラスのようにタフーーと、2人はコーラスで歌っている。曲の歌詞には古典的な文学性もあるが、童謡のような可愛らしさも含まれている。


というわけで、タイトルは「Tough」と銘打たれている。強靭さと艶やかさという2つの要素は、カントリーの新しい指針となり、商業音楽の新しい流れを形作るかもしれない。おそらく、デル・レイが9月にリリースを予定しているカントリー・アルバム『Lasso』の最初のプレビューとなる。

 

2024年初め、グラミー賞の授賞式でニュースを発表した際、ラナ・デル・レイはジャンルを超え、アーティストがカントリー人気に便乗する最近の傾向を認めた。授賞式の際、スウィフトが真っ先に声を掛けにいったのはデル・レイだった。それはシンガーとしての実力を称えている証拠でもある。

 

「音楽ビジネスは、カントリー化している。そうなってきている。だからジャック・アントノフはこの4年間、マッスル・ショールズ、ナッシュビル、ミシシッピに私を追いかけてきたのよ」

 

後進のアーティストへの影響力はもちろん音楽シーンの流れに敏感なラナ・デル・レイの今後の動向に注目だ。



「Tough」