伝説的なベーシスト、トニー・レヴィンが新作アルバム「Bringing It Down to the Bass」を発表 

Tony Levin

キング・クリムゾンやピーター・ガブリエルとの共演で知られる伝説的ベーシスト、Tony Levin(トニー・レヴィン)がニューアルバム『ブリンギング・イット・ダウン・トゥ・ザ・ベース』を発表した。

 

本作には、ロバート・フリップ(キング・クリムゾン)、マイク・ポートノイ(ドリーム・シアター)、ヴィニー・コライウタ(フランク・ザッパ、ジョニ・ミッチェル)などが参加している。


このアルバムは、レヴィンがエイドリアン・ベリュー、ダニー・キャリー、スティーヴ・ヴァイらとキング・クリムゾンの音楽を祝う待望のツアー "BEAT "をスタートさせた翌日、9月13日にFlatiron Recordingsからリリースされる。レヴィンによれば、「このアルバムは長年の念願であり、何十年とは言わないまでも、何年も前から多くの曲に取り組んできた」という。


「率直に言って、もっと前にできたはずだ」とレヴィンはプレスリリースで語った。ツアーが多くて、ライブをするのが大好きなんだ。ただ、5、6年間取り組んできたアルバムを完成させるために家で作業する時間があまりなかったのさ」レヴィンは、こう付け加えた。「でも、1年前の5月、自分のスケジュールを見たら、ピーター・ガブリエルとのツアーが1年近く続いていて、2023年11月にはスティック・メンのツアーがあり、1月にはレヴィン・ブラザーズのツアーがあった。ツアーを断る勇気があれば、10年前にそうなっていたかもしれないね」


アルバムの楽曲について、レヴィンは次のように説明している。「プログレの流れを汲む作品と、ベースを基調とした作品があったんだけど、アルバムの中盤あたりで、プログレを捨てるという難しい決断をした。ベースについて歌う曲ではなく、各曲はベース・リフかベース・テクニックをベースにしていて、その上で素晴らしいリズム・セクションを招いて演奏してもらったよ」


「Floating in Dark Waters」では、キング・クリムゾンの創始者ロバート・フリップが彼に提供したサウンドスケープが使われている。


「キング・クリムゾンとよくツアーをしていた頃、今世紀に何度かツアーがあったんだけど、ロバートがショーの前に作ったループするサウンドスケープを演奏して、観客はそれを聴きながら入場したんだ」とレヴィンは回想した。それで、ロバートは、『トニー、僕のサウンドスケープに合わせてベースを弾いてほしい』と言ってくれた。これらのサウンドスケープは無調であることが多かったが、調性であることもあった。そのとき、ベースとサウンドスケープだけで、アルバムの中でとても面白い作品になると思ったんだ」


マイク・ポートノイは "Boston Rocks "でドラムを叩き、ドラマーのヴィニー・コライウタは "Uncle Funkster "で演奏している。アルバムのほとんどの曲はインストゥルメンタルだが、数曲は女性ヴォーカリストをフィーチャーしている。

 

「Bringing It Down to the Bass- Trailer」




Tony Levin 「Bringing It Down to the Bass」

Label: Flatiron Recordings

Release: 2024年9月13日

 

Tracklist:

1. Bringing It Down to the Bass

2. Me and My Axe

3. Road Dogs

4. Uncle Funkster

5. Boston Rocks

6. Espressoville

7. Give the Cello Some

8. Turn It Over

9. Beyond the Bass Clef

10. Bungie Bass

11. Fire Cross the Sky

12. Floating in Dark Waters

13. On the Drums

14. Coda