Dawes ©Jon Chu |
テイラー/グリフィン・ゴールドスミス兄弟からなるロサンゼルスのフォーク・ロックバンド、Dawes(ドーズ)が新作アルバム『Oh Brother』を発表した。国内盤CD、及び輸入盤CD/限定LPで今年10月に発売される。
ドーズは近年、日本でも知名度を着実に高めている。フジロック”Field Of Heaven"のトリを任されたほか、単独公演も大絶賛だった。彼らの渋さのあるキャッチーなロックは、年齢を問わず、そして、それほど洋楽に詳しくない人々にいたるまで、幅広いリスナーに支持されるはずだ。
『Oh Brother」は、テイラー/グリフィン・ゴールドスミス兄弟だけで制作された。15年に及ぶ彼らの音楽的な関係をより深める作品である。テイラーがギター/ヴォーカルを担当、そしてグリフィンがドラムを担当し、ライブレコーディングされた後、ツアーギタリストのトレヴァー・メニア、そして長年の共同制作者として知られるマイク・ヴィオラと共同プロデュースで制作された。
昨晩、フルアルバムの9曲を試聴してみたが、ウェスト・コーストロックとフォーク・ロックというゴールドスミス兄弟の持ち味が最大限に発揮されている。渋さと親しみやすさを兼ね備えた良作の登場である。
『Oh Brother』の前半部はウェストコーストロックを中心に収録されている。The Byrds等の70年代のUSロックを、 Bon Iver以降のモダンなテイストを持つ作風に置き換えている。他方、アルバムの後半部では、カントリー/フォークをベースにしたロックサウンドが展開され、全体的に幅広いサウンドが楽しめる。また、AOR/ソフト・ロックなど80年代のロックサウンドからの影響も感じられた。特に、アルバムの中盤の収録曲にハイライトがあり、聞きどころたっぷりのロックアルバムとなりそうだ。
アルバムの発表と合わせて、先行シングル「House Parties」のミュージックビデオが公開された。こちらも下記よりチェックしてみよう。
「House Parties」
Dawesの三作目のアルバム『Oh Brother』は10月11日にDead Ringersからリリースされる。
Dawes 『Oh Brother』
『All Your Favorite Bands』が米ビルボード・フォーク・アルバム・チャートで1位、ロック・ア ルバム・チャートで4位を獲得するなど世界的にも大きな評価を受けている。ジャクソン・ブラ ウン、ジョン・フォガティらのバック・バンドやボブ・ディランのツアー・サポートを務めるなど卓 越した演奏力も魅力のバンド。2022年にはフジロックのField of Heavenのトリを務め会場 を盛り上げた。2023年には初の単独公演を行うなど日本にも熱狂的なファンを持つ。