【New Release】 Half Waif、ニューアルバム「See You at the Maypole」を発表

 

Half Waif


ナンディ・ローズのソロ・プロジェクトであるHalf Waif(ハーフ・ウェイフ)が、ニューアルバム『See You at the Maypole』を発表した。2021年の『Mythopoetics』に続くこのアルバムは、ANTI-から10月4日にリリースされる。ナンディ・ローズはニュージャージのインディーロックバンド、Pinegroveのオリジナルメンバー。

 

本作のリードシングル「Figurine」は、鳥の声で始まり、オーガニックな雰囲気を持つポップソングへと繋がっている。曲の冒頭では、アーティストが愛するものについて歌われ、それはとりもなおさず生命への感謝でもある。デリック・ベルチャムが監督し、ローズのニューヨーク北部の自宅で撮影され、コラ・ラデラが振り付けを担当したビデオと同時公開されている。アルバムのアートワーク(アニカ・タックスミスによる)とトラックリストは以下よりご覧下さい。


人生で体験せざるをえなかった悲しみが原動力となり、最終的には解決の糸口になることもある。「Figurine」は、『See You at the Maypole』の大部分と同様、流産をきっかけに書かれた。「誰もが流産を経験するわけではないけど、この曲は大切なものを失った後、どのように前に進むか、どのように再び自分の顔に光を見出すかを歌ったものだった」とローズは語った。


ナンディ・ローズは、2024年のEP『Ephemeral Being』に続く新作アルバムを、長年のコラボレーターであるズビン・ヘンスラーと共に制作した。

 

この作品には、パーカッショニストのジェイソン・バーガーとザック・レヴィーン、ギタリストのジョシュ・マーレ、ヴァイオリニストのハンナ・エパーソンとエレナ・ムーン・パーク、クラリネット奏者のクリスティーナ・チューシュラー、トロンボーン奏者のウィレム・デ・コッホ、ハープ奏者のレベッカ・エル・サレー、アップライトベーシストのスペンサー・ザーンらが参加している。

 

 

「Figurine」

 

 

 

Half Weif 『See You at the Maypole』


Label: ANTI-

Release: 2024年10月4日

 

Tracklist:


1. Fog Winter Balsam Jade

2. Collect Color

3. I-90

4. Figurine

5. Heartwood

6. Big Dipper

7. Shirtsleeves

8. Sunset Hunting

9. Dust

10. Slow Music

11. Ephemeral Being

12. Violetlight

13. Velvet Coil

14. The Museum

15. King of Tides

16. Mother Tongue

17. March Grass

 

 

悲しみという密室が無限に感じられる中、ローズは信頼できる友人であり、過去10年間の長年のコラボレーターであるズビン・ヘンスラーに曲を持ち込んだ。

 

2人は『Mythopoetics』では他のメンバーから離れ、ひとつひとつの音や装飾を慎重に作り上げたが、『See You At The Maypole』ではそれとは別の何かが必要だった。ローズは、キャンバスに水しぶきを散らしたり、ステッチを落としてしまったりしても、それがいずれにせよ美しくなることを知り、完璧さへのグリップを緩めることを学んでいた。

 

人生で最も重い素材を、どうしたら空気のように感じられるだろう? ライブテイクも、早朝にささやくようなボーカルも、歪んだ電話の録音も、すべて残された。それは、クレヨンの折れた線が滲んだ子供の塗り絵となった。


『The Wild Edge of Sorrow: The Sacred Work of Grief』(フランシス・ウェラー著)の中で、著者は儀式空間の重要性を強調している。これらの歌の多くは孤立して書かれたものだが、ローズの子守唄はやがて、自分だけの冬を経験する人々への集合的な呼びかけとして開花することになる。『See You At The Maypole』は、慟哭のための部屋であり、カタルシスだけでなく、繋がりのための部屋でもある。車の中で一人、肺を破裂させながら歌い続けるようなもの。

「これは私だけの物語ではない。人生の喪失、夢の喪失、信頼と希望と信仰の喪失。再び戻る道を見つける物語なのだ」 -ANTI