アンビエント/ドローンミュージシャン、Chihei Hatakeyama(畠山地平)、ジャズドラマーの石若駿のコラボレーションシリーズの第二弾となる『Magnificent Little Dudes Vol.2』のデジタルリリースが10月18日(金)に決定。
ラジオ番組の収録で出会って以来、ライヴ活動などでステージを共にすることがあった二人、今回のプロジェクトが初めての作品リリースとなった。今年5月に発売された二部作の第一弾、『Magnificent Little Dudes Vol.1』には、日本人ヴォーカリストのHatis Noitが「M4」でゲスト参加していた。Hatis Noitは、ロンドンのレーベル、Erased Tapesからデビューアルバム「Aura」を2022年にリリースし、このアルバムはLoud & Quietから高評価を受けた。
アンビエントプロデューサーとジャズドラマーという異色のコラボレーション。スタジオでのライブセッションの形式で収録された本作。そして、Vol.2の制作について、畠山は次のように話している。
ーーVol.2にはセッションの後半が収められています。その日は3月のある日の午後でした。長い冬が終わろうとしているのを感じましたし、日本ではコロナの影響が諸外国より長く続いていたので、そんな マスクを付けた日々も終わろうとしていました。ーー
ーー『M3』では私たちの演奏にセシリア・ビッグナルがチェロで参加してくれました。これは遥か昔に私がアメリカ人シンガー・ソングライターのデヴィッド・グラブスから受けた影響が見え隠れしています。彼のアルバムの『ザ・スペクトラム・ビトウィーン』に入っている『Stanwell Perpetual』という曲ですーー
ーーしかし、この曲は私が頭の中で何度も形を変えてしまったので、今回の『M3』とは直接は関係がないように思えます。ーー
『Magnificent Little Dudes Vol.2』は10月18日(金)にデジタルで先行リリース。その後、CD /2LP(140g)フォーマットでもリリース予定となっている。(アルバムのご予約はこちらから)
昨日、『Magnificent Little Dudes Vol.2』の先行シングルとして公開された「M6」は、ポスト・クラシカル風の楽曲である。
ピアノのシンプルな演奏が背後のシークエンスに対して自由な旋律を描き、曲のランタイムごとに全く異なる表情を作り出す。オーガニックなアンビエントのシークエンスの向こうからピアノの演奏が浮かび上がってくる。美しさと癒やし、優しさが共存するナンバーとなっている。
*畠山地平の過去のインタビューはこちらからお読みください。
「M6」- New Single
Label: Gear Box
Release: 2024年8月9日
Tracklist:
1.M6(Radio Edit)
2.M6
Add/ Save(配信リンク); https://bfan.link/m6
『Magnificent Little Dudes Vol.2』- New Album
Label: Gear Box
Release: 2024年10月18日(Digital)
Tracklist:
2. M2
3. M5
4. M6
Pre-order/ Pre-add(配信予約): https://bfan.link/magnificent-little-dudes-volume-02
<Chihei Hatakeyama / 畠山地平>
2006年に前衛音楽専門レーベルとして定評のあるアメリカの<Kranky>より、ファースト・アルバムをリリース。以後、オーストラリア<Room40>、ルクセンブルク<Own Records>、イギリス<Under The Spire>、<hibernate>、日本<Home Normal>など、国内外のレーベルから現在にいたるまで多数の作品を発表している。
デジタルとアナログの機材を駆使したサウンドが構築する、美しいアンビエント・ドローン作品を特徴としており、主に海外での人気が高く、Spotifyの2017年「海外で最も再生された国内アーティスト」ではトップ10にランクインした。2021年4月、イギリス<Gearbox Records>からの第一弾リリースとなるアルバム『Late Spring』を発表。その後、2023年5月にはドキュメンタリー映画 『ライフ・イズ・クライミング!』の劇中音楽集もリリース。映画音楽では他にも、松村浩行監督作品『TOCHKA』の環境音を使用したCD作品『The Secret distance of TOCHKA』を発表。
第86回アカデミー賞<長編ドキュメンタリー部門>にノミネートされた篠原有司男を描いたザカリー・ハインザーリング監督作品『キューティー&ボクサー』(2013年)でも楽曲が使用された。また、NHKアニメワールド:プチプチ・アニメ『エんエんニコリ』の音楽を担当している。2010年以来、世界中でツアーを精力的に行なっており、2022年には全米15箇所に及ぶUS ツアーを、2023年は2回に渡りヨーロッパ・ツアーを敢行した。2024年5月、ジャズ・ドラマーの石若駿とのコラボレーション作品『Magnificent Little Dudes Vol.1』をリリース。10月には同作のVol.2の発売が決定している。
<Shun Ishiwaka / 石若駿>
1992年北海道生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校打楽器専攻を経て、同大学を卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。
2006年、日野皓正special quintetのメンバーとして札幌にてライヴを行なう。2012年、アニメ『坂道のアポロン』 の川渕千太郎役ドラム演奏、モーションを担当。2015年には初のリーダー作となるアルバム「Cleanup」を発表した。また同世代の仲間である小西遼、小田朋美らとCRCK/LCKSも結成。
さらに2016年からは「うた」をテーマにしたプロジェクト「Songbook」も始動させている。近年はゲスト・ミュージシャンとしても評価が高く、くるりやKID FRESINOなど幅広いジャンルの作品やライヴに参加している。2019年には新たなプロジェクトAnswer To Rememberをスタートさせた。
2023年公開の劇場アニメ『BLUE GIANT』では、登場人物の玉田俊二が作中で担当するドラムパートの実演奏を手がけた。2024年5月、日本を代表するアンビエント/ドローン·ミュージシャン、畠山地平とのコラボレーション作品『Magnificent Little Dudes Vol.1』をリリース。10月には同作のVol.2の発売が決定している。