カルフォルニア/オレンジ・カウンティのメロディックパンクバンド、Offspring(オフスプリング)がニューシングル「Light It Up」をリリースした。この曲は、コンコード・レコードから2024年10月11日にリリース予定のアルバム『SUPERCHARGED』に収録される。メタリカの『Ride The Lightning』を意識したようなアルバムのアートワーク/タイトルがとてもユニークだ。
オフスプリングのパンクは、現代のTurnstileのようなバンドに比べると、先鋭的とは言えないかもしれないが、むしろその直情的なパンク性、ストレートな表現に魅力があると思う。2000年代のメロディックパンクをリードしたバンドの新作は、旧来のバンドのファンの期待を裏切ることはないだろう。いや、むしろあらためてオフスプリングのことを見直すかもしれない。
「Light It Up」は、彼らの代名詞である疾走感のあるテンポとシャウトするようなメロディーを持つポップ・パンクである。メロディック・パンクのパイオニアであったザ・オフスプリングの初期に戻ったような熱狂的なナンバー。ヴォーカルのデクスター・ホランドは、この曲で、「背中にロケットを背負っている」と歌い、「良い人であることにうんざりしている」と主張し、バンドは曲の爆発的なクライマックスに達するにつれ、エネルギー・レベルを高めていく。
デクスター・ホランドは、世の中の綺麗事や見えすいた偽り、そして上辺だけの虚栄心をなによりも嫌っているようだ。彼は声明の中で、「ライト・イット・アップ」を「全速前進のジャガーノート」と見なしている。
「この曲の登場人物はうんざりしている。彼は戦う準備ができている。そして、私の周りにも、そのような雰囲気が漂っている。子供の頃、私の好きな曲のいくつかはパンク・バンドのものだった。それはそれでいいんだ! そういう感情を持ち、それを表現することは、ネガティブなことではなかった。」
「『Light It Up』もそんな雰囲気だと思う。あなたはとてもうんざりしていて、でも何かやりたいと思っている。それは、私がパンクロックについて常に愛してきたことのひとつだ。パンク・ロックは常に、自分の攻撃性を吐き出すためのものだったし、それは今でも同じだと思う。僕は今でもそういう曲を書くのが大好きなんだ」
『SUPERCHARGED』はオフスプリングの11枚目のアルバムで、10月11日に発売される。彼らは6月上旬に新譜の発表と同時に、パワーポップ/ジャングル・ポップ調のシングル「Make It All Right」を発表している。
一方、オフスプリングの2024年ツアー・スケジュールには、Riot Fest、Louder Than Lifeなど、主要なパンク・フェスティバルへの出演がのこされている。以下からニューシングルをチェックしてみよう。
「Light It Up」