The Telescopes / Tapete Records |
UKのThe Telescopesは、数あるうちのカルト的なバンドの中でも最も伝説的な存在である。
元々は、13th Floor Elevatorを始めとする米国のサイケデリックシーン、そしてニューヨークのプロトパンクなどに触発されたバンドは、現在ではサイケ・ロックの大御所のような扱いを受けることもある。しかし、必ずしも、それはバンドの一部を暗示するに過ぎないかもしれない。少なくとも、テレスコープスの音楽に、炭酸の抜けたようなロックソングを求めてはいけない。
ザ・テレスコープスは、1980年代後半から、ブリット・ポップが隆盛を極めるのを尻目に、ギターロックやシューゲイズ、そしてサイケロックの独自体系を築いてきた。因みに、NMEは、このロックバンドの全作品をレビューしている。知る人ぞ知るロックバンドで、一度テレスコープスの音楽を知ると、その中毒性から逃れることは困難である。2024年はじめにFuzz Clubから発表された最新アルバム「Growing Eyes Become Strings」は、その集大成である。
ザ・テレスコープスは1987年に結成された総合的なロックバンドで、作曲家/インストレーターであるノーサンブリア生まれのスティーブン・ローリーだけが、唯一のオリジナル・メンバー。バンドのラインナップは流動的で、レコーディングに参加するメンバーは1人から20人までいる。
ザ・テレスコープスは、Cheree Recordsと契約し、その後、What Goes On Recordsに移籍、インディチャートの上位の常連となった後、Creation Recordsと契約し、メインストリームでの成功を収めた。ザ・テレスコープスの音楽は、独自の境界線を押し広げ、多くのジャンルをオーバーラップさせ、インスピレーションに導かれながら独自の道を歩んできた。時を経て、
ザ・テレスコープスの音楽は繰り返し聴くことに喜びを見出すだけではなく、聴くたびに新しい発見をもたらす。ジャンルを超えて世界中の多くのアーティストに影響を与えたと言われている。
『Halo Moon』はザ・テレスコープスの17枚目のスタジオ・アルバムであり、ドイツのレーベル”Tapete Records”での6枚目となる。伝説的なロックバンドの新譜に注目である。それは空からやってきた。新しい始まりの前触れ。果てしない宇宙の静謐な輝き......。
「Shake It All Out」
The Telescopes 「Halo Moon」
Label: Tapete
Tracklist
A1 Shake It All Out
A2 For The River Man
A3 Come Tomorrow
A4 Along The Way
B1 Lonesome Heart
B2 Halo Moon
B3 Nothing Matters
B4 This Train Rolls On
Pre-order: https://orcd.co/the-telescopes