Interpol(インターポール)のセカンドアルバム『Antics』は今週金曜日(9/27)で20周年を迎える。これを記念し、20周年エディションが発売される。
Interpolのメンバーはイギリス出身だが、ニューヨーク大学在学中に結成された。いわば、イギリスとアメリカの気風が混在する、どのシーンにも属さないバンドだ。
インターポールは、アークティック・モンキーズとほとんど同時期に登場したが、ゴシックパンク的な音楽性は、2000年代当時にデビューしたロックバンドの中でもかなり異彩を放っていた。いわばインターポールの存在は、20年後のポストパンクの流行を先取りするものだった。
デビューから20数年を経てリマスターされたオリジナルアルバムに加え、『Antics』拡張版には、2005年9月22日にメキシコ・シティの「パラシオ・デ・ロス・デポルテス」で行われたインターポールのライヴ音源が収録される。LP3枚組には、30ページのフォトブックも付属する。パラシオ・デ・ロス・デポルテスでのライヴから「Slow Hands」を演奏する様子は以下から。
インターポールは今年、12月3日、4日のニューヨークのブルックリン・スティールでの2夜を含む、ヨーロッパ、イギリス、アメリカで『Antics』をフルで演奏する。そろそろ単独来日公演を期待したい。
「Slow Hands」
Interpol 『ANTICS』
1. Next Exit
2. Evil
3. Narc
4. Take You on a Cruise
5. Slow Hands
6. Not Even Jail
7. Public Pervert
8. C’mere
9. Length of Love
10. A Time to Be Small
11. Direction (Digital-only, not included in 3xLP box)
INTERPOL LIVE @ PALACIO DE LOS DEPORTES 2005
1. Next Exit
2. Say Hello to the Angels
3. Narc
4. A Time to Be Small
5. Slow Hands
6. Public Pervert
7. Not Even Jail
8. Leif Erikson
9. Evil
10. Obstacle 1
11. Take You on a Cruise
12. PDA
13. NYC
14. Stella Was a Diver and She Was Always Down
15. Roland
『The Antics: 20th Anniversary Edition』は、アルバム、30ページのフォトブック、そして2005年に行われたインターポールの伝説的なPalacio de los Deportesコンサートの完全録音を収録した3xLPボックス・セット。ボックスの予約は本日より開始され、11月14日に締め切られる。配送は2025年初頭を予定している。
2004年にリリースされた『アンティクス』は、彼らの世代で最も影響力のあるバンドのひとつとしてのインターポールの地位を確固たるものにした。このアルバムのダークでアトモスフェリックなサウンドスケープとフロントマン、ポール・バンクスの特徴的なヴォーカルは、「Slow Hands」、「Evil」、「C'mere」といった象徴的な楽曲を生み出し、「Antics」は世界中のファンの共感を呼び続け、モダン・クラシックとしての地位を確固たるものにしている。
ニューヨークで結成されたインターポールは、ポスト・パンク、シューゲイザー、ダーク・ウェーブの影響を独自にブレンドし、瞬く間に頭角を現した。デビュー・アルバム『ターン・オン・ザ・ブライト・ライツ』は批評的にも商業的にも大成功を収め、オルタナティヴ・ミュージックにおける一大勢力としての地位を確立した。2022年7月にリリースされた『The Other Side of Make-Believe』を含む7枚のスタジオ・アルバムをリリースし、高い評価を得ている。