ブライトンのユニークな7人組のポストパンクバンド、KEGは、冬のさなかに海岸で寒中水泳をするような愛すべき人々であり、ポスト・パンクをひねりすぎて一回転してしまったバンドだ。
彼らのユーモアセンスには定評がある。それは生真面目なポスト・パンクシーンの中にあって、救いのようなものを意味する。KEGは、タイトル未定のデビュー・アルバムをAlcopop!から来年リリースされることを発表した。リード・シングル「Sate The Worm」も同時に配信中。
このアルバムは、最近リリースされた「Michael Phelps」と「Quip Quash」に続くもので、バンドの特徴である重層的なポストロックに、オルタナティブなテクスチャーとオーケストラの華やかさを融合させたものとなっている。
LPの1曲目について、KEGは謎めいたコメントを残している。「ワームは、人の骨の奥深くに寄生する生命力だ。この虫を殺すと、絆を深めようとするあまり、自分の深い秘密を同僚に打ち明けることになるかもしれない。路上で叫ばなければならない思い出や、不安のうずまく感情は、この下等な虫の餌となる」
「Sate The Worm」