Middle Kids  今年6月にシドニーのエンモア・シアターで行われたライブ音源 『triple j Live at the Wireless』を発売


オーストリアのインディーロックバンド、Middle Kidsに注目したい。2024年6月に、待望のアルバム『Faith Crisis Pt 1』のリリース後、全国ツアーを開催した。ミドル・キッズはダイナミックで感情に訴えかけるパフォーマンスで知られている。リード・ヴォーカルとギターのハンナ・ジョイ、ベースとヴォーカルのティム・フィッツ、ドラムのハリー・デイからなるトリオ。6月7日、彼らはソールドアウトとなったエンモア・シアター(Enmore Theatre)の公演で観客を前に演奏した。


「Ppetition」とアンセム「Dramamine」でオープニングで、Middle Kidsは、新しいレコードのほとんどとすべてのファンのお気に入りとヒット曲をカバーするセットリストを披露し、観客に歌わせた。


ボーカルのハンナ・ジョイは、群衆を見ながら嬉しそうに叫んだ。「お会いできてとてもうれしい、なんてことだ!!」2019年から全国ツアーでセットリストとパフォーマンスを洗練させてきたミドル・キッズは、「Your Love」、「R U 4 Me?」、「Mistake」、「Salt Eyes」、「Bad Neighbors」を演奏した後、ニューアルバムの曲目に戻った。彼らは曲間にジョークを言うことはせず、陶酔感を感じられるショーを提供することに専念した。「Highlands」の伝染性のあるフックで、フェスの雰囲気をもたらす直前、ストリップバックされた「All In My head」はリアルな感情がショーを美しく壊すようなセットだった。


バンドが「Edge of Town」を演奏しはじめたとき、彼らは紙吹雪でステージ演出を盛り上げる準備が整っていた。会場のオーディエンスがクレッシェンドの瞬間がライブの終了を意味することを心配する中、ハンナはオーディエンスに「5曲残っている」と伝え、彼らは高いエネルギーを維持した。「Bootleg Firecracker」、「Stacking Chairs」、「Cellophane (Brain)」、「Never Start」、「Bend」でセットを締めくくり、金曜の夜を一緒に過ごしてくれた観客に感謝をした。


ミドル・キッズが国内で愛される理由を掴むためには、レコードを聴くよりも、実際のライブパフォーマンスを見るのが最適だ。ジャングリーなインディーロックとハンナ・ジョイの高らかなヴォーカルが融合したサウンドは、オーストラリア国内のロックファンを魅了しつづけている。

 

彼らのアルバム「Today We're The Greatest」が2021年の「ARIAアワード」で最優秀ロック・アルバムを受賞したのも頷ける。ジミー・キンメル・ライブ、ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルバート、ザ・レイト・レイト・ショー・ウィズ・ジェイムス・コーデンへの出演は記憶に新しい。ミドル・キッズには、リスナーを魅了し、ファンを深く結びつけている。

 

今週末、シドニー公演の模様を収録した『triple j Live at the Wireless – Enmore Theatre, Sydney 2024』が発売された。ミドル・キッズの最初のライブアルバムで、メンバーもお気に入り。オーストラリアのインディーロックの素晴らしさを再確認する、またとないチャンスが到来した。

 

 

「Blessings」ー最新アルバム『Faith Crisis PT.I』に収録 (Lucky Numberから発売)