■Best New Tracks Naima Bock 「Feed My Release」 (September Week 1)
Naima Bock(ナイマ・ボック)は、ニューシングル「Feed My Release」を発表した。ささやかなアコースティックギターの弾き語りのスタイルを選び、古典的なフォークソングに回帰している。ブラスの演奏を追加し、ワールドミュージックの要素を控えめに押し出している。
ここにブラジルのサンパウロ近郊で育った歌手のコスモポリタンとしての姿を窺い知れる。同曲を聴くと分かる通り、音楽というスタイルは、制作者の人間性を鏡のように生々しく映し出す。音楽という媒体は万物を表し、製作者のいかなる些細な性質をも見落とすことがない。どのような脚色や演出が施されようとも、目を閉じれば、その本質は鮮明に浮かび上がって来る。
先行公開された2曲のシングルと同じように、オーガニックな雰囲気を持つ柔らかなポップスであることは明瞭だが、より大切なのは「この音楽には不自然さがない」ということである。背伸びをすることも偶には必要だけど、アーティストは等身大の自分自身を見つめるかのように、サラリとしたボーカルを披露する。そしてこの点に意外と胸に迫る何かが込められている。
ナイマ・ボックは「Feed My Release」について次のように語っている。
「『Feed My Release』は、ほとんど後悔について歌っている。ヴァイオリニストのオリバー・ハミルトンと一緒に歌い始めるまでは、長い間レコーディングする価値がないと思っていた曲なんだ」
「その後、ホリー・ウィテカーが素晴らしい歌声で加わり、キャシディ・ハンセン、クレム・アップルビー、マイター・ウェグマンも銘々のパートを加えて、今の形の曲が誕生した!! この曲はとても共同作業的なアレンジ&レコーディングで、みんなの貢献は本当にそれぞれのものなんだ」
ナイマ・ボックはロンドンのバンドGoat Girlを飛び出し、ソロ・アルバムで全く別の音楽性へと突き進んだ。ファースト・アルバムは、アメリカの主要メディアから大きな支持を獲得している。セカンド・アルバム『Below A Massive Dark Land』は9月27日にSUB POPから発売予定。
「Feed My Release」
■Naima Bock(ナイマ・ボック) 、セカンドアルバム「Below a Massive Dark Land」を発表 9月27日にSub Popからリリース