Fabiana Palladino、ニューシングル「Drunk」をリリース


Fabiana Palladino

 

ソウルミュージックのリバイバル運動をリードする作曲家/歌手/プロデューサーのFabiana Palladino(ファビアーナ・パラディーノ)がニューシングル「Drunk」を”Paul Institution/XL”からリリースした。この新曲は今年発売されたセルフタイトルのデビューアルバムに続く待望の作品である。(ストリーミングはこちら)

 

ファビアーナ・パラディーノの楽曲は、クインシー・ジョーンズ、マーヴィン・ゲイ、ジャネット・ジャクスン等の80年代のブラック・コンテンポラリーのスタイルを採用している。このジャンルはブラックミュージックの商業化に拍車が掛かり、多数のヒット曲が生まれた。同時期には、ビリー・オーシャン、ヒート・ウェイヴ、ルービー・ターナーといった有名なブリティッシュ・プロデューサーがUKに台頭したものの、チャカ・カーン等の米国の歌手と比べると小粒な印象もある。 その空白の期間を埋め合わせるべく、UKソウルシーンのニュースターが今年登場した。

 

パラディーノは、プロミュージシャンの家系の人物である。アーティスト名を冠したデビュー・アルバムをリリース後、大型のライヴ・イベントにも出演し、着実にファンベースを広げている。ロンドンのソウルが次世代のものへとアップデートする中、この歌手はアメリカの80年代のソウル、さらに言えば、MTV全盛期のブラック・ミュージックに回帰し、異彩を放っている。


ニューシングル「Drunk」でも80年代のソウル/R&Bへのリスペクトは依然として維持されている。今回の新曲では、ドラム・トラックが前面に押し出され、ファンク(ベース)をムーディーでメロウなブラックコンテンポラリーと結びつけている。ソウルとして聴き応えがあり、ライトなディスコサウンドのように乗りやすく、人を酔わせる不思議な力があり、なおかつメロディーラインも親しみやすさがある。このシンガーの代名詞となるニューシングルが登場した。


 

 「Drunk」