ユニバーサル・ミュージック・グループがインディーズ最大手PIASを傘下に  インディーズ音楽に注力すると発表



PIASの創業者ケニー・ゲイツとミシェル・ランボットは、ユニバーサル・ミュージック・グループに残りの株式を売却することを決定したと発表した。


市場をリードするメジャーとインディーズの巨人は、2021年に「型破りな」戦略的グローバル提携を発表した。2022年11月、ケニー・ゲイツとミシェル・ランボットは、PIASグループの少数株式(49%)をUMGに売却した。残りの51%の売却後、UMGはPIASの全権を握ることになる。


現在、PIASグループは、2つの中核事業部門を運営している。PIASレーベル・グループは、グループ傘下および関連レコード・レーベルの本拠地であり、インテグラルは、世界中のインディーズ・レーベルにフィジカルおよびデジタル流通サービスするグループのサービス部門である。


新しい契約の一環として、インテグラルとヴァージン・ミュージック・グループは手を組むことになる。統合されたチームは、特注の独立した国際流通ネットワークへのアクセスとサービスを提供する。


発表によると、PIASレーベル・グループは、インテグラルの自社レーベルと協力レーベルの本拠地であるが、独立レーベルとして今後も存続する。レーベル・グループには、Play It Again Sam、Harmonia Mundi、Demain、Spinefarm、Sourceといったレーベルや、ATO、Heavenly、Mute、Transgressiveといった提携レーベルがあり、Nick Cave & The Bad Seeds、Kneecap、Sofiane Pamart、Sleep Token、Arlo Parks、Black Pumasといったアーティストの作品の販売を手がけている。


billboardによると、2021年に始まった両社の戦略的グローバル・パートナーシップを拡大するこの取引について、金銭的条件は明らかにされていないという。翌年、UMGが[PIAS]の49%の株式を非公開の金額で取得した際、ゲイツとランボットは同社の過半数の支配権を保持していた。


新しい取り決めの一部として確認されている詳細には、ヴァージン・ミュージック・グループと[PIAS]のサービス部門の合併が含まれ、ATO、Beggars Group、Secretly Groupを含む100以上のインディー・レーベル・パートナーにフィジカルおよびデジタル配信サービスを提供している。