Yeah Yeah Yeahsの代表曲「Maps」がTikTokビルボードトップ50チャートで2週連続1位に輝く

Yeah Yeah Yeahs

意外な曲がTikTokでリバイバルヒットを記録している。2022年劇的な復活作『Cool It Down』をリリースしたニューヨークのロックバンド、Yeah Yeah Yeahsの代表曲「Maps」がTikTokビルボード・トップ50チャートで2週目の1位を獲得した。さらに5曲(うち4曲はデビュー曲)が10月19日付のランキングでトップ10入りを果たした。最初のリリースから11年目の快挙となる。


当チャートの集計を行う「TikTok Billboard Top 50」は、クリエイション、動画再生数、ユーザーエンゲージメントに基づいて、米国のTikTokの利用者で最も人気のある楽曲の週間ランキングを集計している。最新のチャートは、10月7日から13日までの動向を反映している。TikTokでの集計は、TikTok Billboard Top 50以外のビルボードチャートには反映されていない。

 

「Maps」は、アメリカのインディーロックバンド、Yeah Yeah Yeahs(ヤー・ヤー・ヤーズ)のデビューアルバム『Fever to Tell』(フィーバー・トゥ・テル、2003年)収録曲。

 

2003年9月にInterscopeからリリースされたこの曲は、翌年、アメリカのビルボード・モダン・ロック・チャートで9位、イギリスでは26位を記録した。バンドは、2003年のMTVムービー・アワードでこの曲を演奏し、ミュージックビデオはMTVで大々的に放送された。ルミネイトによると、この曲は10月10日に終わる1週間で、23%増の190万ストリーミングを記録した。

 

2002年までに、Yeah Yeah Yeahsはライヴ・パフォーマンスで高い評価を獲得し、デビューEPは批評家から絶賛された。

 

バンドはデビュー・アルバムの資金を自分たちで調達したいと考え、ブルックリンにある低予算のヘッドギア・スタジオでのレコーディングを選んだ。リード・シンガーのカレン・Oは後にSPIN誌にこのアルバムが自主制作盤であったことを明かしている。

 

「私たちはみんな一緒に住んでたし、その資金として使ったお金はすべて私たちのポケットから出ていた。」



『Fever to Tell』は、バンドTV on the Radioのマルチ・インストゥルメンタリストでプロデューサーのデヴィッド・アンドリュー・シテックと共に、Yeah Yeah Yeahsによってプロデュースされた。

 

また、Yeah Yeah Yeahsのギタリスト、ニック・ジナーは、ブルックリンの衣料品店で一緒に働いていた時にデイヴィッド・シテックと初めて出会い、彼はその後、彼らの最初のコンサート・ツアーの運転手兼マネージメントをすることになった。2002年、バンドは、シテックにデビュー・アルバムのプロデュースを依頼した。カレン・Oは、2017年の著書『Meet Me in the Bathroom』のためのリジー・グッドマンとのインタビューで、この決断を振り返っている。

 

「彼が手がけたものを焼いたCDを何枚かくれたのを覚えている」とカレンO。「彼はただの仲間で、私たちはすぐ彼と家族のように感じたわ。他の誰も知らなかったしね。それが、彼と一緒に仕事をした最大の理由のひとつかも。それから、もちろん、彼は本当に素晴らしく傑作に仕上がった」

 

最初のメジャーヒット作に恵まれる以前に、Yeah Yeah Yeahは2001年にセルフタイトルのデビューEPをTouch and Goからリリースしている。当初、サイケガレージの急峰としてミュージック・シーンに登場している。TV On The Radioとの繋がりはその2年前に始まっていた。

 


「Maps」