その兆候はすでに前作からはっきりとした形で見え始めていたが、ハルの4人組バンドbdrmm(ベッドルーム)は単なるシューゲイズバンドではない。エレクトロニクスを含めた多彩な音楽性をもとにして、新世代のロック・ミュージックを構築しようと模索しているところである。
bdrmmはニューシングル「Infinity Peaking」を公開した。同曲は、彼らをツアー中に発掘したモグワイの主宰するレーベル”Rock Action”から2月28日にリリースされるアルバム『Microtonic』に収録される。「And it feels like I'm losing my way/ And it feels like I'm losing the way」とライアン・スミスが歌うこの曲は、陰鬱だが、迷い込むには本当に楽しい曲だ。
「Infinity Peaking」は、シューゲイザーとエレクトロニカの慎重なバランスという、かつてのバンドと今のバンドを完璧に表現している。 イントロのエレクトロニクスからゆったりとしたドラムが始まり、そして創造性の高いロックソングが組み上がっていく。ボーカルにも注目だ。
「この曲はマラガにいた時に書いた。薄暗いベッドルーム以外で書いた最初の曲だ。 ドゥルッティ・コラムの『湖のホテル』(1990年)を彷彿とさせるロケーションを捉えているような気がする」
「歌詞とは裏腹に)真の喜びに満ちたトラックで、スタジオで作業するのが楽しかった」と彼は付け加えた。 「この曲は(歌詞とは裏腹に)真の喜びに満ちていて、スタジオで作業するのが楽しかった。 スタジオの床に座って、買ったばかりのペダルを囲んでいるときが一番幸せなんだ」
「Infinity Peaking」